統合失調症‐症状

統合失調症は、人の考え方や態度を変えます。

この病気は、ゆっくり進行していくかもしれません。最初のサインは１０代の頃に発症することが多いため、見つけにくい可能性があります。

社会的に引きこもってしまって無反応になったり、睡眠パターンにおける変化は、思春期の「段階」として間違われるかもしれません。

症状が特にひどくなる症状の発現の後、症状が軽かったり全くない期間が続く人が多いです。これは、急性統合失調症として知られています。

陽性症状と陰性症状

統合失調症の症状は、たいていの場合次の２種類に分けられます。

・陽性症状‐態度や考え方における、幻覚や妄想などの変化すべて。
・陰性症状‐健康的な人においては普通は見られない、引きこもりや機能不全。例えば、統合失調症患者は無感情で活気がないように見えることが多いです。

幻覚

幻覚とは、実際には存在しない音が聞こえたり、においがしたり、味がしたり感覚がすることを言います。最も一般的な幻覚は、声が聞こえるというものです。

幻覚は、周りの人にはその声が聞こえなかったり感覚を感じ取ることができなくても、それを体験している人にとっては非常にリアルなものです。

脳をスキャンする装置を使った研究は、統合失調症を患っている人が実在しない声を聞いいている時の脳の言語野においての変化を示します。これらの研究は、本物のように声が聞こえる、まるで脳が思考を本当の声と間違えるかのような体験を示します。

中には、聞こえる声がフレンドリーで感じが良いと言う人もいますが、ほとんどの場合は失礼、批判的、口汚い、もしくはうっとうしいものです。

それらの声は、その時に行われていることに言及していたり、声が聞こえている人の考えや態度について話したり、指示を出したり、その人に直接話しかけたりするかもしれません。声は、さまざまな場所から聞こえてきたり、テレビなどの特定の場所から聞こえてくるかもしれません。

妄想

妄想は、間違っていたり、不思議もしくは非現実的な見解に基づいているにもかかわらず、強い確信を持たれている信念です。妄想は、突然始まることもあれば、数週間もしくは数ヶ月にわたって発達することもあります。

経験している幻覚の説明をつけるために妄想観念を抱く人がいます。例えば、もし彼らの行動を表す声が聞こえたなら、誰かに行動を見張られているという妄想を持っているかもしれません。

偏執性妄想を経験している人は、攻撃されていたり、迫害を受けていると信じるかもしれません。彼らは、たいていは家族や友人に、追いかけられたり、尾行されたり、監視されたり、陰謀を企まれたり、毒を盛られたりしていると信じているかもしれません。

妄想を体験する人の中には、日々の出来事などに他の意味を見出す人もいるかもしれません。

彼らは、テレビに映っている人や新聞記事に載っている人が、彼らのみにメッセージを伝えていると信じたり、道路を走っている車の色に隠されたメッセージがあると信じたりします。

困惑した考え（思考障害）

精神病を抱えている人は、自分の考えや会話を把握することが困難になることが多いです。

集中することが難しくなり、ひとつの考えから次のものへと移っていく人がいます。彼らは、新聞記事を読んだりテレビを見ることが困難かもしれません。
このことが起こっている時、自分の思考が「ぼんやりしている」、「かすんでいる」と言う人がいます。思考や発話が支離滅裂になり、意味が通じなくなり、会話することが困難になって、他の人が理解に苦しむかもしれません。

態度や思考における変化

態度が乱れ、予期できなくなり、見た目や服装が他の人にとって不思議になるかもしれません。

統合失調症の人は、不適切な態度をとったり、非常に興奮して特に理由もなく叫んだり悪態をついたりするかもしれません。

思考が他の人に操られているみたいで、自分の思考が自分のものではないと言う人や、他の人によって考えが植え付けられたと言う人もいます。

その他に感じられている感覚は、まるで誰かが頭から抜いていっているかのように考えが消えているというものです。

体が支配され、誰か他の人が自分の動きや行動を指示していると感じる人もいます。

統合失調症の陰性症状

統合失調症の陰性症状は、急性都合失調症の最初の症状の発現を経験する数年前に現れる場合がよくあります。

これらの最初の陰性症状は、統合失調症の前駆期と呼ばれることが多いです。

前駆期中の症状はたいてい、次第に現れ、ゆっくりと悪化していきます。

症状には、その人がさらに社会的に引きこもってしまい、自分の見た目や個人衛生に対する無関心がひどくなることなどが含まれます。

症状が統合失調症の発達の一部なのか、それとも他のものによって引き起こされているのか、判断しにくいでしょう。

統合失調症と共生している人によって経験されている陰性症状には、次のようなものが含まれます。

・人間関係や性行為などを含む、人生や活動における関心や動機を失う。
・集中力の欠如、家を離れたくない、睡眠パターンの変化。
・会話を先導しなくなる傾向になり、人と接することに心地悪さを覚えたり、何も話すことはないと感じたりする。

統合失調症の陰性症状は、意図的な怠惰や無礼と勘違いされることがあるため、友人や家族との人間関係の問題を引き起こすことが多いです。

精神病

統合失調症は、精神病の一種として医師に説明される場合がよくあります。

精神病の最初の急性発症は、病気の本人にとっても、その人の家族や友人にとっても、対処が非常に難しいものです。

態度における劇的な変化が起こる可能性があり、患者は周りの人に対して動揺、不安、困惑、怒り、または疑念を抱くかもしれません。

彼らは自分に助けは必要ないと思うかもしれず、医師の元へ行くように説得することが難しいかもしれません。