仕事場でのドライアイ
会社で一日を終える頃に、目が充血していたり、炎症を起こしていたりしますか?何時間もコンピュータの画面を見つめた後、手紙の字がぼやけて見えたりしますか?これらは全て、ドライアイの症状になります。アメリカやヨーロッパの会社員を対象にした調査によると、彼らの内3分の一がドライアイの症状を訴えていたことがわかっています。
ほとんどの会社等の仕事場に存在する眩しい光、乾いた空気、そしてコンピュータの画面は、ドライアイのリスクを高める恐れがあります。しかし、簡単な手順を踏むだけで、ドライアイを予防したり、症状を軽減することができるでしょう。
ドライアイを発症するときというのは、主に、目を潤したり、ゴミを洗い流したりするのに十分な涙を生成できていないときです。外の環境が影響して、涙液層が乾いてしまうこともあるでしょう。これは仕事場の環境でも十分起こり得ます。
なぜ自分の会社の環境が、目を乾燥させてしまうのか?
デスクワークの人は、行動や仕事場所が決まっているため、よりドライアイになりやすくなっています。具体的に以下に並べてみました。
・コンピュータやビデオ画面を見ている間、あまりまばたきをしない。
・コンピュータに向かっているときや、書類を呼んでいるとき等、長い間、至近距離から、場所を変えずに物を見つめている。
・天井の照明からの眩しい光が、コンピュータの画面にあたっている。
・エアコンや、暖房の噴出し口の近くに座っている。
・部屋が十分明るくない。
・仕事場が乾燥している。
自分にできること
オフィスワークをしているからといって、必ずしもドライアイになるわけではありません。習慣を変えたり、仕事場の位置を移すだけで、簡単にドライアイを回避することができます。
・画面から目を離しましょう。専門家は20-20-20の法則を推奨しています。20分作業するごとに20秒の休憩をとり、その間20フィートは離れている物を見ましょう。
・コンタクトレンズではなく、眼鏡を着用しましょう。眼鏡をかけることで、目に風が吹くのを防いだり、涙の蒸発を軽減することができたりします。眼鏡を使用しなくても生活に支障のない人は、度が入っていない眼鏡の着用を考えてみてください。
・一日に、コップ8~10杯分の水を飲み、体を潤った状態に保ちましょう。
・10~20度(4~5インチ)程度、自分の目線よりも、コンピュータの画面が低くなるように調節しましょう。目線を下に下げることで、目を見開きにくくし、乾燥を防ぐことができます。
・目を常に潤しておくために、人工涙液等の市販の目薬を試してみましょう。
仕事場の改変
これらの手順を踏んでもドライアイの症状が軽減しない場合は、雇用主と相談し、以下のようなことを試してみましょう。
・通気孔の向きを変えるか、作業場を変え、自分の顔に風があたらないようにしましょう。
・仕事場の照明を調節し、眩しさを軽減しましょう。天井の照明を落とし、デスクランプを追加したり、窓からの光を遮断するためにブラインドを下ろしたり、天井の照明の光を拡散させるためにフィルターを用いたりする必要もあるかもしれません。
・加湿器を使って、部屋の乾燥を防ぎましょう。
医師に相談するタイミング
それでもまだ症状が残っていて、休まらない場合は、医師に相談した方が良いかもしれません。ドライアイを和らげるために、他の治療法を提案してくれるでしょう。