認知症の検査と診断

自分自身、または自分の大切な人が、記憶、言語、意思決定に問題があり、ひどくなっていくようであれば、医師、できるならば老年病専門医の予約をとって相談してみましょう。老年病専門医は、高齢者のケアのための上級訓練を受けた医師です。

こうした問題があるようであれば、医師の診察を受ける際は、親戚や親しい友人を連れて行くことがよいでしょう。知っている人に同様の問題があるようであれば、医師の診察を受ける際に、あなたや親戚や親しい友人が一緒に付き添いましょう。

認知症であるかどうかを判断するために、医師は以下のことを行います。

・病歴について尋ねる
・処方箋薬、市販薬、サプリメント、漢方薬、その他の薬剤で本人が服用しているものを確認する。薬剤等が原因で、精神的な能力、心的状態、行動に変化が起こることがある。(薬、ビタミン剤、サプリメント、漢方薬など、服用しているものを持参するか、リストを作って言って医師に見せるとよい。)
・認知症に似た症状の原因となる、うつ病や他の精神的・肉体的な病気がないか確認する
・肉体的、精神的、心的状態、人格、意思決定、行動上で何か顕著な変化があったかどうか質問する
・本人がこれまでに体験した妄想や幻覚について尋ねる
・注意能力、記憶力、思考力、言語能力、意思決定能力などを含む、知能テストを行う
・根本的な問題が何であるか確認するため、血液検査や他の臨床検査を含む、健康診断を行い、感染症、ビタミンB12欠乏症、甲状腺疾患などの治療可能な原因かどうかを確認する
・脳腫瘍などの異常がないか、脳梗塞のあとがないか、認知症に関連した変化がないか確認するため、脳のスキャンを行うことを勧められることもある

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