摂食障害のための認知行動療法

治療方法

治療の概観

認知行動療法は、活動的なタイプのカウンセリングです。新しい技術を習得する必要がある限りは、セッションは通常週に1度行われます。個人のセッションの時間は1時間ですが、グループセッションであればより長くなるかもしれません。

摂食障害のための認知行動療法では、以下のようなことを学びます。

・病気や症状、症状が再発する可能性のある時の予想の仕方
・食事の時の発作、過食、嘔吐、このような発作を引き起こしているおそれのある出来事を書いた日記をつけること
・たった3~4時間しか間隔を空けずに食事や軽食をとるなど、より規則正しく食事をすること
・症状に対する考え方を変える方法。これによって症状が患者にもたらす力を軽減します
・自滅的な思考パターンを、より有益なパターンに変える方法。これによって気分や人生に対する優越感が増します。また、後に発作が起こることも防ぐことができます
・日常の問題への異なった対処法

治療後に期待できること

認知行動スキルは人生を通して利用することができます。さらなる「調整」セッションによって、新たな技術を追求する上で役に立つかもしれません。

治療を行う理由

認知行動療法は、摂食障害の精神的、感情的要素を治療するために使われます。このタイプの治療は、食べ物や食事、体形に対する考え方や感じ方を変えるために行われます。また、悪い食習慣を正したり、再発を防ぐためにも行われます。

効果

認知行動療法は、摂食障害の治療に対しては効果的であると考えられています。しかし、摂食障害の行動は長い間持続する可能性があるので、通常は継続的な心理療法が必要になります。

認知行動療法は、神経性無食欲症よりも、神経性大食症や過食性障害に対してより効果があるかもしれません。

リスク

認知行動療法に関係したリスクは確認されていません。

考えるべきこと

認知行動療法の効果を最大にするためには、必ずカウンセラーと一緒に同じ目標を目指して治療をしていくようにしましょう。カウンセラーとうまく協力できていないと感じた場合には、そのカウンセラーかかかりつけの医者に悩みを相談してみましょう。

摂食障害と同時に精神的健康に問題が生じているようであれば、医者に薬の服用を勧められるかもしれません。うつや強迫性障害などの問題を治療することで、摂食障害から回復できるかもしれません。

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