化粧と肌

その他

ファンデーションは通常、肌の小さな(あまり小さくない場合も時にはありますが)欠点を隠してくれます。

しかし、どの製品が厚塗りしたり、お母さんの化粧をしたりしているように見えず、若々しい肌に自分の求める健康的な艶を与えてくれる物なのか、どのようにしたらわかるのでしょうか。

毛穴づまりを防ぐ

明らかに10代の女の子達が一番悩まされるのはニキビでしょう、とニューヨーク州にあるMount Sinai Medical Centerで皮膚科学の准教授を務める医学博士のEllen Marmurは述べます。

実際に、American Academy of Dermatologyによると、若者の40%以上が10代後半に差し掛かる頃には、ニキビもしくはニキビ跡があります。

ニキビは主に以下の三要素によって引き起こされます。

 拡張した皮脂腺による油分の過剰生成
 毛包でのプロピオニバクテリウムアクネス(P. アクネス)という細菌の増殖
 油分を放出する毛包が塞がれること

だから顔に化粧を付ける以前に、肌を綺麗に保ち、ニキビを寄せ付けない為の習慣をつくることが大事なのです。

ニキビを減らす一つの方法は、サリチル酸等の成分を含む店頭市場のニキビ処理剤で洗顔をすることです。(これらの構成物質は余分な油分を乾かし、死んだ皮膚細胞を取り除くのに一役買います。)

ファンデーションを選ぶ

ファンデーションで洗練された容姿を得て、潜んでいるニキビの原因を悪化させないように、ファンデーションは慎重に選ばなくてはなりません。

それぞれの製品のラベルを確認していく必要がでてきます。「オイルフリー(油分を含んでいない、さっぱりタイプのもの)」、「低刺激性」(アレルギー反応を引き起こさないということ)、「ノンコメドジェニック(ファンデーションが毛穴を塞がないということ)」等の単語を探すと良いでしょう。

傷を化粧で隠したいという衝動は理解できますが、大抵の場合、ファンデーションの厚塗りは事態を悪化させます。

「問題なのは、ニキビがたくさんある女の子たちの大多数が、ファンデーションを厚塗りして隠そうとし、毛穴を更に塞いでしまうことです。」とニューヨーク州で個人開業している皮膚科専門医の医学博士であるMichele Greenは言います。

しかし、ファンデーションを塗る工程をまるっきり止めなければならない、ということではありません。「隠すなとは言いませんが、ニキビを治療しようとはします。」と彼女は言います。

もしニキビ解消のために、たくさんの市販の商品を試したにも関わらず上手くいっていないのならば、皮膚専門医に診療を受けられるよう、親に話してみてみましょう。今日の専門的なニキビの治療は非常に効果的なので、特にニキビが原因で内気になったり、恥ずかしく思ったりしているならば、1人で問題を抱えて苦しまなくて良いのです、とGreenとMarmurは述べています。

ニキビと乾燥肌

「全てのニキビが油分によるものではありません。」とMarmurは言います。「それは固定概念です。10代の若者の中には、乾燥肌でニキビがある人も大勢いますが、多くの[ニキビ解消]商品は肌を乾燥させ、刺激を与えてしまいます。」

顔にニキビも湿疹もあるという、肌が炎症し、多くの場合は非常に乾燥し、皮膚が剥げ落ちるような状況に、10代の若者が陥ることは非常に一般的です。

もしニキビと湿疹が両方あるのならば、肌を乾燥させることは、湿疹を一気に悪化させる要因になってしまいます。この場合、探さなくてはならないのは正しい保湿剤です。「多くの10代の若者は[保湿剤を使うと]更にニキビができてしまう、と考えます。」と Greenは言います。「しかしオイルフリーでノンコメドジェニックな保湿剤は状況を改善してくれるのです。」

乾燥肌とニキビは、医師から処方された抗生物質や保湿ジェルのような、乾燥しない顔用ローションをニキビに付けることで改善することができます。

ファンデーションの種類

ファンデーションを選ぶにあたって、10代の若者には様々な選択ができます。市場には多くの異なるブランドの製品があるだけでなく、異なる質感の物もあります。

以下はファンデーションの中で最も一般的な種類の概要と、それぞれがどのような効果を持つのか書いたものになります。

リキッドタイプ

もしリキッドファンデーションに興味があるのならば、Marmurは薄く色が付けられた保湿剤か、透き通るような、自然な見た目のためにより薄いリキッドファンデーションを勧めています。「[肌を]保湿するし、簡単に落とすことも出来ます。」と彼女は言います。

加えて、リキッドファンデーションによってはサリチル酸を含んでいます。Marmurは、オイルフリーで、ノンコメドジェニックで、ニキビに対抗するサリチル酸が入っているファンデーションは、10代の若者に化粧をさせながらも、毛穴を塞がないことで透き通る肌を保持することができると述べています。

パウダータイプ

鉱物粉末は多くの場合、滑らかな見た目だけでなく、健康的な肌を促進する天然製品として宣伝されています。

これらの製品は10代の若者にとって悪くはありませんが、多くは油粘土であり、油分の多い肌をもつ少女にとっては最適の製品ではないかもしれません、とMarmurは言います。それでも、「その日だけは肌を良く見せてくれます。」とMarmurも認めています。

もし鉱物粉末のファンデーションが好きならば、一日の最後にしっかりと化粧を落とすよう、特に気を付けましょう。油性の化粧落としを探し、その上からもう一度刺激の弱い化粧水で拭き、完全に化粧が落ちていていることを確認しましょう。

コンシーラー

厳密にはファンデーションではないものの、コンシーラーは10代の若者が他の人達に見られたくない欠点を隠すときに使えます、とGreenとMarmurは言っています。

コンシーラーは厚化粧をしなくても傷を隠すことができます。顔全体にファンデーションを塗りたくるのではなく、それぞれの傷をコンシーラーで隠すことができるのです。

「一番重要なのは、肌に合った色を選ぶことです。」とGreenは述べます。「色が違っていると変に見えてしまいます。」

親しい友人、妹や姉、お母さん等、信用できる人を連れて、自然の肌色にどの色が一番馴染むか見てもらいましょう。

そしてコンシーラーは、言うなれば全ての化粧品でもですが、慌てず慎重に使いましょう。「厚塗りは良くありません。」とMarmurは言います。

自分自身の外見を維持したまま、肌を滑らかに見せることが目的なのです。

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