口臭の原因
慢性的な(長期間における)口臭の症例の約4分の1は、医学的状態に起因しており、肺、消化管、扁桃腺、アデノイドなどが口臭の原因になっていると言われています。
口臭の原因となる疾患には、腎臓疾患、糖尿病、肝臓疾患、またある種の薬の代謝などがあります。また食生活も、口臭を引き起こす可能性があります。
悪臭の元となる硫化物を生成する細菌は、歯茎や舌の裏のような暗い、酸素が不足した環境で繁殖します。
これらはの細菌は小さなキノコのような形をしており、口内にいる細菌の約半分の数の細菌を保護するための、カバーを作り出します。
口臭の原因が口の中である場合、他に考えられる要因としては、以下があります。
・食べかす
・ 詰め物が古い、不良品、破損している
・ 歯髄の病気
・ 口腔カンジダ症
・ 咽喉炎
・ 歯の汚れ、不衛生な口内環境、義歯が合っていない
口の中以外の原因としては、以下が考えられます。
・ 糖尿病
・ 腎不全
・ 上気道や副鼻腔の感染
・鼻がん
・ 鼻の病変と喉の裏(鼻咽頭)
・ 裂孔ヘルニア
・ 食道狭窄
・ 肝不全
・ VSC(揮発性硫黄化合物)が豊富に含まれている、ニンニクやタマネギなどの食品
また極端な食事療法をとると、脂肪やタンパク質の代謝破壊が増加し、また咀嚼が減ることで唾液が減少するため、口臭の原因となります。
また、後鼻漏が、口臭を引き起こすこともあります。鼻から喉を通って口に垂れる粘液が、細菌が生息する舌と喉の背部を覆います。粘液はタンパク質の鎖で構成されているため、細菌は悪臭を放ちと酸味のある硫黄化合物に分解されます。
唾液分泌の低下や口の乾燥も、口臭の原因となることがあります。口が乾燥すると、唾液量が減り、口のアルカリ度が増加します。
唾液には酸素が含まれていて、口を健康的かつ新鮮に保ちます。酸素が少ないと、細菌が悪臭や苦い化合物を作り出すには最低な環境になります。
ドライマウスは睡眠中など、口呼吸が増えたり、歯の噛みあわせが悪く、口が正常に閉じられない際に起こります。
しかしながら、ドライマウスの原因の大半は、処方薬(通常は高血圧またはうつ病のためのもの)、アルコール飲料またはアルコールを含むうがい薬の副作用です。
細菌はタンパク質いよって増殖するため、以下の高タンパク質食品は口臭の原因となる可能性があります。
・牛乳、チーズなどの乳製品
・魚
一部の人にとっては、口臭は歯茎疾患と関連しています。歯科医は、問題の種類と程度に応じて、様々な方法で歯茎の病気を予防し、治療する手助けをしてくれますが、毎日家で、自分でケアする必要があります。特に、歯の間の隙間を掃除することは、とても重要です。
歯茎の健康(そしてより鮮明な呼吸)のケアのためのヒントは、使用したデンタルフロスの匂いのにおいを嗅ぎ、匂いが強い部分を慎重に清掃することです。