尿漏れ

その他

原因

女性の腹圧性尿失禁

出産の影響による膀胱頸部や尿道の過度可動性

尿道括約筋の機能不全(以下に関連が見られる)

・ 出産時の傷害
・外傷
・放射線
・尿道や膀胱頸部の手術歴
・閉経に関連する生殖器組織の萎縮

男性の腹圧性尿失禁

尿道括約筋の損傷は、以下が原因となる可能性があります。
・経尿道的前立腺切除術(1%リスク)
・根治的前立腺切除術(約5%のリスク)
・骨盤骨折
・放射線
・外傷

尿漏れの原因(男女ともに)

排尿筋(膀胱筋)が不安定になる原因

・加齢
・原因不明(特発性)
・膀胱炎
・放射線
・膀胱結石
・膀胱腫瘍

膀胱の容量が下がる原因だ

・間質性膀胱炎
・膀胱の結核
・膀胱の住血吸虫症 (シソーラス)
・放射線
・神経因性膀胱

溢流性尿失禁の原因

膀胱出口の閉塞(女性ではまれ)

・良性前立腺肥大(過形成)
・前立腺癌(癌腫)
・尿道狭窄(狭窄)

・神経供給による損傷による膀胱収縮不良:
・真性糖尿病
・骨盤の手術
・脊髄損傷
・多発性硬化症
・脳卒中

完全尿失禁

完全尿失禁は、通常、尿路と外部との間の異常な通信が原因となります。

・膀胱瘻(膀胱と膣の間に通路ができる)
・尿管腟瘻(尿管と膣の間に通路ができる)
・尿管異所開口(尿道口が異常な位置にある)

症状

腹圧性尿失禁

腹圧性尿失禁の人は、腹腔の内圧の高まりに対応することができません。腹腔内圧が膀胱に伝達され、尿が尿道から漏出します。

腹腔内圧が高まることで、咳、くしゃみ、重い物の持ち上げ、または椅子からの立ち上がるなどの動作が原因で、尿漏れを引き起こします。非常に軽度の症例では、激しい運動をすることで、数滴の尿が漏れる程度です。しかし重度の症例では、腹腔内圧がある程度高まるだけで、大量の尿が漏れる可能性があります。

切迫性尿失禁

切迫性尿失禁の人は、排尿の間に十分な量の尿を膀胱内に十分に溜めておくことができなくなる事が原因で、尿漏れを引き起こします。この少女の原因は、膀胱が小さすぎる、または不安定になっていることです。典型的な症状は、激しく尿意をもよおすと言うことです。結果的にトイレに行く前に、もらしてしまいます。

切迫性尿失禁の人は、日中や夜間に、頻繫に尿をたすことになります。感染、石、腫瘍などの膀胱の病状が原因によって膀胱筋が不安定になることで、しばしば排尿時にヒリヒリした痛みが生じたり(排尿障害)、血尿になります。膀胱痛は、感染症、尿路結石、間質性膀胱炎の結果として見られることがおおいです。

溢流性尿失禁

溢流性尿失禁の人の膀胱は慢性的に膨張していて、尿があふれかえっている状態です。それでも腎臓は尿を産生し続けるため、余分な “溢れ”が膀胱から排出されます。このタイプの尿漏れの人は通常、持続的に少量の尿が漏れ、この事はしばしば夜間に悪化します。この症状にある人は、依然として尿をたすことはできますが、頑張っても少量しか出すことしかできません。しばしば貧弱な排尿、尿を流している間のいきみ、尿を出切しきれない間隔を訴えます。

完全尿失禁

膀胱瘻は、膀胱と膣との間の異常な通路です。大きな瘻孔があると、膣を介して尿が常に漏れています。瘻孔が小さい人は、通常の方法で排尿することができますが、同じように常に膣から尿が漏れています。

尿管膣瘻の人は、尿管と膣の間の伝達に異常が生じています。

尿管膣瘻がある腎臓から、尿が絶えず漏れ続けています。反対側の尿管や膀胱が正常であれば、この症状にある人は、正常な肝臓から来る尿を放出します。

異所性尿管は、異常な位置で尿管が開く、先天性の異常です。開口部の位置によっては、男性ではなく女性の失禁の原因となります。片側だけが冒されている場合、患者は正常な方法で尿を足すことができる一方で漏れに苦しみます。症状は出生時から存在します。

危険因子

・女性のセックス
・複数出産
・老齢
・骨盤部の照射
・骨盤の外傷
・尿路の結核
・脳卒中

女性の方が男性よりも尿漏れを起こしやすい傾向があります。女性の尿道は短く、男性に比べ、調節機構があまり発達していません。女性の膀胱頸部や尿道もまた、男性に比べてサポートされていません。

何度も出産を行うと、膀胱と尿道のサポート部を引き伸ばし、弱めることになります。このことで、膀胱頚部や尿道が過剰に移動し、腹圧性尿失禁を引き起こす可能性があります。出産中や帝王切開時での傷害によって、膀胱膣瘻が発症することもあります。

排尿筋(膀胱筋)が不安定になることは、加齢に伴う症状としては一般的であり、切迫性失禁につながる可能性があります。閉経は、尿道の閉塞機能を損なう膣および尿道の萎縮を引き起します。高齢者は、前立腺肥大症(拡大)を起こしやすく、長期間の失禁や慢性的な失禁を招きかねません。

尿路の結核により、膀胱が縮小することで、十分な量の尿を貯蔵することができなくなる可能性があります。また骨盤の外傷や、外科手術、放射線治療などを行うことで、膀胱や尿道を直接損傷したり、膀胱機能を制御する神経を損傷する可能性があります。殆どの神経学的疾患は、膀胱機能の制御に影響を及ぼす可能性があります。脳卒中、認知症、脊髄損傷は、一般的な尿漏れや失禁の原因だとされています。

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