マグノリア

その他

マグノリアは神経保護作用やリラックス効果で知られる漢方薬です。うつ病と神経不安症の治療に用いられ、軽い鎮静剤としても使用されます。高用量の服用では、抗がん作用をもたらすかもしれません。

概要

マグノリアはモクレン属の植物で、モクレン属は似た化合物を有します。その中のホオノキオールとマグノロールの2つが有効成分であると考えられています。

モクレンは抗がん性を示す傾向にあり、肝臓と脳において炎症や酸化と闘います。抗うつ作用、不安の軽減といった効果とも結び付けられています。

化合物の一つであるホノキオールはがんの補助療法として用いるべく研究が進められています。

柴朴湯(サイボクトウ)と呼ばれるモクレンの茶を飲むことで効果が得られますが、有効成分が脂溶性であるため、食事と共に摂取するのが良いでしょう。

基礎知識

混同注意
ワサビノキ

注意事項
・マグノリアの樹皮のかん腸剤は、経口摂取よりも生体活性成分の血中濃度を高めます。

摂取方法

マグノリアの服用量は目的によって異なります。γアミノ酢酸(GABA)に関連する症状の治療(神経不安症、ストレス、てんかんの治療や鎮静剤としての使用)を目的とするのであれば、マウスでは0.2mg/kgの経口摂取で効果があるので、人体にもごく少量(5-10mg)で効果が現れると考えられます。

学習やうつに関する目的のもとで摂取を行う場合は、より多量の服用が必要になるかもしれません。通常ではマウスで15-30mg/kgで、これは人間の服用量に換算すると以下の通りです。

・体重150lbなら160-330 mg
・体重200lbなら220-440 mg
・体重250lbなら270-550 mg

上記の服用量はネオリグナン(一般的にマグノロールとホノキオール)の総量を示しており、通常、濃縮されていない樹皮の抽出成分の1-10%です。

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