体臭を防ぐために

汗だくになるような運動して数分も経たないうちに、なんとも言い難い臭いがしてきたことはありますか？バスケットボールの練習が終わって体育館から出た「ジャック」(本名ではありません)は、集まっていた友達の元へ行きました。するとすぐに、誰かの体臭を指摘し、その体臭の発生源となっている犯人は誰かと不思議に思いました。

「その臭いの発生源が自分だと気付いたとき、僕は恥ずかしく思いました。」とジャックは言いました。「僕は自分のロッカーのところへ行き、そこに体臭防止剤がないことに気付きました。」

「その日、僕は友達全員を避けました。家に着くと僕は新しい体臭防止剤をリュックに入れ、このようなことが二度とないようにしました。」

体臭があることは普通なのか

ジャックは自身の体臭に気が付いた最初の(あるいは最後の)10代の若者ではありません。臭汗症(体臭の別名)はアンドロゲンと呼ばれるホルモンの増加によって思春期に発生します。これらのホルモンは思春期になるまで活発ではないので、子どもの頃は体臭の問題を抱えることがなかったのです。

汗自体は事実上無臭であるものの、細菌が汗を培養地として利用し、すさまじい速さで増殖していきます。臭いとして嗅いでいるのは、肌の表面にあるケラチンタンパク質の細胞分解に関連した産物です。聞いているだけで気分が悪いでしょう？人生の不快な事実のせいですね！

気温が高かったり日光が出ていたりするところで、運動したり動き回ったりすると、身体は発汗します。発汗は、体温を調節する方法の一つなのです。汗が肌の表面にいる細菌と接触した際に、臭いを発生させます。この臭いこそが体臭(略してB.O.)と呼ばれるものです。

何故足が臭うのか

体臭が脇と関連付けられて考えられる一方で、細菌は鼠径部、肛門付近、大腿上方、そして足を含むその他の部位でも体臭を発生させます。濡れた布と石鹸で皮膚、特に汗をかきやすい部位を完全に洗うことで、体臭を防ぐことにつながります。

足が臭うと、靴も臭わせるということを忘れてはいけません。市販の体臭防止剤を靴に使うことで臭いを防ぐことができます。また、できるだけ分厚く、水分を吸収できる靴下を履くようにしましょう。

どのようにして体臭を防ぐか

もし「無臭」になりたいのならば、以下のを参考にしましょう。

1. 寝る時に発汗抑制剤を付けましょう。そうすることで、汗をかかないで寝ている間、製品が効果を発揮する機会をつくることができます。朝のシャワー後に発汗抑制剤を付けると、たまった汗によって製品が流れ落ちしてしまい、日中の発汗時に効果を発揮できなくなります。体臭防止剤は発汗を抑制するわけではありません。主に肌にある汗の臭いを隠すだけなのです。他方、発汗抑制剤は発汗を抑制する化学薬品になります。多くの発汗抑制剤の製剤は、臭いを隠すことに役立つ体臭防止剤を含んでいます。普段使っている製品を確認して、発汗抑制剤が含まれていることを確認しましょう。

2.脇の下の水分を拭き取るようにしましょう。身体の乾いた部位に細菌は増殖しにくいです。

3.過酸化水素の水溶液を使って体臭を防ぎましょう。過酸化水素を1ティースプーン(3%)と、1カップ(8オンス)の水を混ぜ合わせましょう。これを布に付けて身体(脇の下、足、鼠径部等)を拭きましょう。そうすることによって、臭いの原因である細菌を一部殺すことができるかもしれません。

4.もし運動による発汗が体臭の主な原因であるならば、頻繁に運動着を洗濯するようにしましょう。汗をかいた後の服は細菌の培養地となります。

5.食事を変えましょう。時に脂っこいものや油、もしくはニンニク、カレー、タマネギのような臭いの強い食べ物が毛穴から染み出して体臭を発生させることがあります(激しい食生活の変化を行う前に、必ず医師か栄養士の承認を得ましょう)。

6.もし過度に汗をかく(多汗症)ならば、医師に相談しましょう。もっと積極的治療を望む多汗症の人には、治療法の選択肢が幾つかあります。また、特定の医学上の問題は過度の発汗に繋がります。医師が診断して、治療を施せるでしょう。

7.日頃から脇の下を剃ると細菌の蓄積を防ぎ、汗と臭いを抑えることができるでしょう。

地域によっては体臭が認可されています。しかし、現代の多くの国は体臭に対して良い印象を抱きません。実際、風呂の習慣や衛生意識に関して厳しい規定を設けている宗教もあります。

体臭を無くすために一番効果的なのは、そもそも体臭を防いでしまうことです。多くの10代の若者は、きちんと身体を洗い、脇の下に発汗抑制剤や体臭防止剤をつける等の、しっかりとした健康法を行っていれば十分でしょう。