ドライアイを軽減するヒント

その他

ドライアイはただ不快感を覚えるだけにとどまりません。視力が低下することもあります。しかし、ドライアイの症状は、治療や、簡単なことで、和らげることが可能です。

涙の量を足す

まばたきをする度、涙は目をきれいにし、また目を休ませます。十分な量の涙が生成されていないか、蒸発するスピードが速すぎる場合に、目が乾燥してしまうことになります。ドライアイを放置してしまうと、感染症にかかったり、目の表面が傷ついてしまうこともあります。

正常な涙は、水分と油分、そして粘液で作られています。人工涙液と呼ばれる目薬は、本物の涙に似せて作られています。医師に診てもらうと、まず勧められるのがこれです。目薬は、ドラッグストアでたくさんの市販製品の中から選ぶことができます。ぴったりなものが見つかるまで、いくつか試してみると良いでしょう。

目薬の中には、防腐剤が入っているものもあれば、入っていないものもあります。人工涙液を1日に4回以上使う場合は、防腐剤の入っていないものを選びましょう。防腐剤は、目の炎症を引き起こすこともあります。

人工涙液には、半固体のゲル状のものや、軟膏のようなものもあります。一般的な目薬が効かなかった場合は、これらの目薬を使ってみましょう。半固体状の液体は、視界がぼやけることもあるので、寝る直前に使うようにしましょう。

処方薬

人工涙液では効かず、ドライアイが長期に渡る場合もあります(慢性)。その場合、医師にシクロスポリン点眼液を推奨されるかもしれません。この薬は、涙腺の炎症を和らげることで、涙の生成をしやすくしてくれるでしょう。

1日に2回点眼することになるでしょう。効果が出るには、6ヶ月かかる場合もあります。

新しく出てきたlifitegrast点眼液もまた炎症を抑え、ドライアイの症状を改善する効果があります。これも同じく1日に2回の点眼になります。早ければ2週間で痛みが引くでしょう。

ドライアイの症状が深刻な場合は、炎症を早く抑えるために、ステロイド点眼薬が必要になるかもしれません。その場合は短期間の使用になります。

涙点を栓で塞ぐ

眼科医に相談するとまず、涙点を塞いで涙を目の表面に溜めることで、目を潤った状態に保つ方法を勧められるかもしれません。小さなプラグが、目の内側の端にある、涙点に差し込まれるでしょう。こうすることで、涙が鼻に流れることを防ぎ、目の表面にとどまらせることができます。プラグは後から取り除くこともできますし、症状が深刻な場合は、ずっとそこに残すこともできます。

もしくは、手術を受けることで、永久的に涙点を塞ぐ方法を勧められるかもしれません。

食生活を変える

FLAXオイル(オメガ3脂肪酸)も、ドライアイの緩和に役立つことがあるでしょう。涙の油成分を生成する腺が上手く機能するように作用してくれます。涙の中の油成分は、涙が速く蒸発しすぎないように抑えてくれる役割りを持っています。

マグロやサーモン等、脂肪分の多い魚を食生活にもっと取り入れても良いかもしれません。食物脂肪を摂るのに最も良い方法は、食べ物を通して摂ることです。サプリメントが本当に自分の体に合っているのか、医師に聞いてみましょう。

目を温める

まぶたの端の皮脂腺が炎症して、硬くなった油で皮脂腺が詰まってしまうことがあります。これは、熱で溶かすことで、また正常に皮脂が分泌されるようになります。塗らした温かいタオルを、詰まってしまった部位に、30秒から4分程度あてましょう。これを症状が出ているときに1日に2回行い、症状がなくなった後も、再発防止のために、1日に1度行いましょう。

目のマッサージ

目をマッサージすることで、溶けた皮脂を腺から押し出すことができます。以下にやり方をまとめてみました。

・目を閉じ、人差し指を円状に動かし、優しくまぶたをマッサージしましょう。

・または、綿棒で上まぶたから下方向に、まつげやまぶたの縁に向かってマッサージしましょう。

・下まぶたをマッサージする際は、指、もしくは綿棒を、まつげの生え際に向けて動かしましょう。

・以上を5~10回繰り返しましょう。

まぶたをきれいにする

まぶたをきれいにすることで、乾いた油分や、腺を塞いでいるその他の汚れを取り除くことができます。薄めた赤ちゃん用のシャンプーに綿棒を浸し、上まぶたと下まぶたを、まつげのラインに沿ってそれぞれきれいにしていきます。これを、1日に1度行いましょう。

加湿する

加湿器を使って、室内の空気を加湿しましょう。特に冬場は気をつけましょう。加湿することで、目の乾燥を防ぐことができます。

画面と向き合う時間を短くする

コンピュータ、スマートホン、タブレット端末等の使用は、目を乾燥させてしまう場合があります。画面に見つめている間は、まばたきが少なくなってしまうからです。

20-20-20の法則に従いましょう。20分ごとに、電子機器から目を離す20秒の休憩をとり、その間20フィート離れたものを眺めるのです。

電子機器を使用している間にドライアイの症状を感じた場合は、人工涙液を使いましょう。

コンタクトレンズを変える

コンタクトレンズが原因で目が乾く場合は、医師が異なる種類のコンタクトレンズに変えるかもしれません。もしくは、使用時間を数時間にとどめるよう、勧めるかもしれません。乾燥がひどい場合は、眼鏡に切り替える必要もあるかもしれません。

目を保護する

風や太陽にあたることで、目が乾燥することもあります。顔に沿ってカーブしている形状のサングラスを着用して、目を保護しましょう。

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