回復はどのようなものなのか

その他

どのような手術でもそうであるように、一般的には帝王切開後もある程度の痛みと不快感を伴います。回復期間は普通分娩の場合よりも少し長くなります。帝王切開をした女性は基本的に3、4日間は入院します。

帝王切開直後は痒みを感じたり、痛みを感じたり、吐き気を催したりするかもしれませんが、これらは全て麻酔と手術に対する普通な反応です。もし緊急帝王切開のために全身麻酔が必要であったならば、意識が朦朧とし、混乱し、寒気を感じ、怖くなり、不安になり、悲しくなるかもしれません。不快感や痛みを緩和するために、医療サービス提供者は薬物を処方するでしょう。

数日間、あるいは数週間は以下のものを経験するかもしれません。

・疲労感を感じる
・切り口付近に痛みを感じる(医師が薬物を処方してくれるか、授乳していても安全に服用できる市販の鎮痛剤を勧められるでしょう)
・便秘でおなかに張りがある
・歩き回ったり、赤ちゃんを抱き上げるのに苦労する

くしゃみをしたり、咳したり、笑ったりする時に腹部の切り口付近を支えると良いでしょう。これらの急な動きは痛みを伴いやすいです。切り口に不必要な圧をかけないように、運転や重たいものを持ち上げることは避ける必要があるでしょう。

通常の行動に戻すのは、医療サービス提供者の了解を得てからにしましょう(一般的には子宮が回復してから、つまり6から8週間後になります)。普通分娩の場合と同様、大抵出産から6週間後の、医師が承諾する時まで性行為は行わない方が良いでしょう。

頻繁に早朝の散歩を行うと、帝王切開の痛みや不快感を緩和できるかもしれません。また、血塊を防ぐと同時に、腸を動かし続けることもできます。しかし無理はしてはいけません―楽にして、移動、特に階段の上り下りを手伝ってくれるような人を呼びましょう。食事や家事に関して、特に他に子どもがいるならば、友人、家族、近所の人の助けを受け入れるようにしましょう。

最初、授乳は少し痛いかもしれませんが、授乳のために身体の側面が床側になるように横になる、もしくはクラッチ風(フットボール風と同じ)の持ち方をすることで、腹部にかかる負担を軽減することができます。授乳を続けるため、そして便秘を防ぐためにも十分に水分を摂取するようにしましょう。

時間が経つにつれて、帝王切開の傷は薄れていきます。分娩から何週間、何ヶ月も経つにつれ、次第に小さくなり、自然の肌の色になります。そして多くの場合切り口が「ビキニ」ゾーンにあるため、帝王世界の傷はそもそも気付かれないことがほとんどです。

回復しなかったら

以下の項目で当てはまるものがあった場合、医療サービス提供者に連絡しましょう。

・熱
・切り口付近で感染の兆し(腫れている、赤くなっている、熱をもっている、膿がある)
・急に痛み出す、もしくは悪化する切り口付近または腹部の痛み
・悪臭のする膣分泌物
・排尿中の痛み
・排便で苦戦する
・膣からの激しい出血
・足の痛み、もしくは足が赤くなる、腫れる
・呼吸困難、もしくは胸部の痛み
・乳房の片方、もしくは両方の痛み
・憂鬱な気分
・自身、もしくは赤ちゃんを傷付けようという考え

普通分娩を望んでいたり、陣痛を経験したにも関わらず帝王切開になったりした場合、気分的には多少落ち込むかもしれません。ですが、帝王切開をしたからといって、赤ちゃんの誕生がより特別でないものになったり、あなたの努力がよりすごくないものとなったりするわけではないのです。なんて言ったって、赤ちゃんを産むために、大きな手術に耐えたのですから!

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