4日間ダイエット

その他

このダイエットは4日で終わるダイエットではありません。実際は1ヶ月にわたって行うダイエットプログラムです。ただし、4日間集中的にダイエットに挑戦するというものです。4日くらいなら、何でもできるはずですよね?

Ian Smithさん(MD)によれば、4日間ダイエットを始める前に準備することがあります。ダイエットを始める10日前から、食事の日記をつけ、運動の記録をし、自分の気持ちを書き残しておきましょう。

また、自己評価をする必要もあります。なぜ太ってしまったのか、体重を落とすのに苦労しているのはどうしてなのか、自分にとっての難題は何なのかを明らかにするよう努めましょう。

いったん減量の目標を設定したら、実際にダイエットを始めていきましょう。このダイエットには、それぞれ4日間続くフェーズが7フェーズあり、それぞれのフェーズで食べものの選び方の焦点が異なるため、飽きることがありません。

7つのフェーズは以下にように進行していきます。

1.Induction

この一番最初のフェーズでは、主にフルーツ、野菜、豆類を食べることで体中の毒素を排出します。

2.Transition

食事を元に戻し始めます。でもやりすぎないように。(野菜などを減らしすぎないように。)

3.Protein Stretch

赤肉、魚、卵など、タンパク質をたくさん摂ります。

4.Smooth

このフェーズでは少し「ズル」ができます。ピザやパスタ、ハンバーガーやホットドッグを食べても良いです。ただ、大食いしてはいけません。

5.Push

このフェーズは大変なフェーズです。制限されたカロリー摂取量と少なくとも1時間の有酸素運動を続けていく中でこの4日間を耐え抜くには精神的なエネルギーも必要です。

6.Pace

適度な運動とバランスのとれた食事を継続しましょう。

7.Vigorous

このフェーズがもっとも厳しいフェーズです。この4日間は主に野菜とフルーツのみを食べ、有酸素運動をたくさんします。

食べても良いものと食べてはいけないもの

フェーズによって食べもののチョイスは変わってきますが、Ian Smithさんは食べもののリストを作り、一日に食べて良い量を決めることで簡単なダイエットを実現しました。お腹がいっぱいになるまでではなく、満足するまで食べましょう。

この4日間ダイエットプログラムはアルコールについてあまり口出ししません。アルコールは誘惑なので仕方がありません。80-20ルールを守って飲みましょう。すなわち、飲み食いしたもののうち80パーセントが計画に則った健康的なものであれば、残りの20パーセントは計画の対象外だということです。これでも体重を減らすことはできるでしょう。

努力レベル:中程度

・制限…日々の食事リストにある食べものの一部はうまく別の食べものに置き換えることができるかもしれません。ただし、原則として高脂質および高炭水化物な食べものは食べないようにしましょう。

・自炊と外食…普段どおり自炊しても外食してもかまいませんが、ガイドラインは遵守するようにしましょう。

・加工食品…食べないようにしましょう。

・専門家など他人との相談…原則ありません。

・運動…必要です。毎日ひとつの目標を設定しましょう。有酸素運動、筋力トレーニングを一日当たり40分から70分し、休憩の日を作らないようにしましょう。

4日間ダイエットでは食事制限や嗜好などを計算に入れていますか?

4日間ダイエットでは、低脂肪、低塩分の食べものに変えていくのが原則となります。グルテンフリー好みやベジタリアン、完璧主義者のニーズに合わせて簡単に調整することができます。

ほかに知っておくと良いこと

コスト面:食費に関しては普段とそれほど変化はないでしょう。

専門家によるサポート:ありません。

Dr. Melinda Ratini の話

本当に効果はあるのでしょうか?

4日間ダイエットには特に研究結果があるわけではありませんが、このダイエットのいくつかの側面についてはよく研究されています。たとえば、カロリーを制限したときはいつでも減量する可能性があり、4日間ダイエットでは7フェーズのうちほとんどのフェーズでカロリーを制限しています。

しかしながら、制限するポイントを変える周期が4日であれば減量に対して効果的だということを示す科学的な根拠はありません。その一方、食事日記のように、行動的な戦略の中には長期的にも短期的にも減量しやすくすることができるということが検証されているものもあります。

4日間ダイエットは病気の時にしても大丈夫ですか?

4日間ダイエットは、低塩分、低脂肪、低炭水化物な食べものを選ぶことで減量を促進するというものです。このタイプのダイエットでは、コレステロール値と血圧を下げやすくなり心臓の健康を増進することができます。

減量と運動は糖尿病を予防する2つのキーポイントです。しかし、もうすでに糖尿病にかかってしまっているなら、食事を変えると危険なほどまで血糖値が下がってしまうかもしれません。4日間ダイエットを始める前にこれがどのようなものなのかを医師にはっきり説明しておく必要があります。

最後に

理論的には、これはすすめやすいダイエットプランでしょう。4日間ダイエットには簡潔な説明があり、簡単に用意できる食べものしか使いません。

しかし、実践的には遂行するには大変なプランになるはずです。

7フェーズのうちのいくつかのフェーズでは、かなりの決断力と意志力が必要になるでしょう。食べて良い食べものやその量には制限があります。また、忙しい毎日の中に食事を用意する時間と運動する時間を捻出しなくてはなりません。

このダイエットプランにはとても厳しい運動の要件があります。間違いなく減量には役に立つのですが、運動をしてこなかった人や健康に問題がある人にとっては激しすぎるかもしれません。まずは医師に相談してみましょう。

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