もしも認知症と診断されたら

認知症と診断されたら、呆然として、恐ろしくなり、全てを受け入れられなくなるかもしれません。適応できるまで、少し時間を取りましょう。

もしできるようであれば、認知症と診断された自分の気持ちを家族や友人に話してみましょう。

最初の気持ちが過ぎ去ったら、まだ自分自身ではっきりと判断できる間に、前に進み将来に対する行動計画を立てる時です。

評価を受ける

住んでいる自治体は介護と支援ニーズを評価し、患者の必要とするサービスを決定します。評価を受ける場合は、自治体の介護保険担当の窓口やかかりつけ医に相談してみましょう。

(翻訳者注:自分で市区村町の窓口に行ったり、ケアマネージャー、かかりつけ医、介護保険事業者などから介護認定手続き申請を代行してもらうこともできます。)

サービスと支援

その地域ではどのような支援が可能であるのか調べておけば、その支援が必要な時にその番号に電話をすることができます。

自治体によるサービスは地域ごとに違う可能性がありますが、在宅介護サービス、福祉用具、住宅改修などがあります。

遺言書を作る

遺言書を作ることは、まだ自分がその時ではなくてもよいことです。自分が死んだ時、自分のお金と所有物は自分が選んだ人のところにいくようにすることができます。

自分がしていることを理解し、その効果がどのようなものであるのか理解している限りは認知症患者は遺言書を作成することも変更することもできます。弁護士がアドバイスをすることもできます。

書類は整理しておきましょう

重要な書類の全てが簡単に見つけられるように整理しておきましょう。銀行預金口座、不動産、住宅ローン、賃貸契約書、保険証書、遺言書、税金と年金の詳細、請求書、保証書などです。

定期的な請求については、デビット引き落としや、口座振替を考えましょう。毎月、預金口座から自動で支払われます。

長期的な代理人(後見人)を指定する

財産、不動産、治療などを含む、認知症患者ことを管理する代理人(後見人)を1人ないし数人指定することができ、これは非常に重要になってきます。代理人(後見人)には信頼できる人誰でも選ぶことができますが、親友や家族などを選ぶことが多いようです。しかし未成年者を指定することはできません。

将来のケアを計画しておく

将来の医療ケアもしくはどこで治療を受けたいのかなどのプランを事前に計画しておきたいと思っているかもしれません。

将来の治療について事前に決定しておけば、将来自分で決定することができなくなったとしても、特定の治療や手術を事前に拒否することができることになります。

自分の健康をケアする

認知症になった時、肉体的・精神的な健康に注意することは重要です。次のようなことに注意しましょう。

・認知症患者が、うつ病になることは非常によくあること。効果があるかもしれない対話療法など、治療法には幅があるので、かかりつけ医に相談する
・健康的な食生活を送る
・定期的に運動をする。毎日の散歩やガーデニング、太極拳などでもよい
・インフルエンザや肺炎球菌の予防接種をしたほうがよいか、かかりつけ医に尋ねてみる
・定期的に歯科、眼科、聴力の検査を受ける

胸部や尿路感染症など、きちんと治療されていないようであれば非常に深いに感じるので、医師の診察を受けましょう。

自分のライフストーリーを作る

メモリーブックは、記憶を活性化することに役立ち、将来、認知症患者のあなたと愛する人を再び結んでくれるものになります。

患者が子供の頃から現在に至るまで、写真、メモ、思い出の品を集めた人生のストーリーブックにします。実際の本にしてもよいですし、デジタル版にしてもよいでしょう。

デジタルまたはオンラインで自分の好きな曲のプレイリストを作ってみてもよいかもしれません。

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