歯ぎしり

症状

症状

歯ぎしりは頻繁な頭痛、あごの関節の痛み、あごの筋肉の痛みやこわばり、朝に感じるあごの疲れや開口障害と関連しています。首や喉、肩や顔の痛みも頻繁に起こります。

歯ぎしりは様々な歯の問題をも引き起こします。歯の過度な摩耗により、歯そのものや歯の詰め物、差し歯の破損の他、見た目の良くない短い歯や、鋭い歯、先端のエナメル質の摩耗に結びつきます。

最終的に、歯ぎしりは歯を短く、切れ味の悪いものにする原因となり、筋骨格筋の痛みや頭痛を引き起こします。重度で慢性的な場合、歯ぎしりは顎関節症の原因となり得ます。

歯ぎしりを示す症状に他に以下のようなものがあります。
・歯の痛み、過敏な歯
・歯肉の炎症
・頬内部へのダメージ
・歯のエナメル質の裂け目

原因

歯ぎしりの原因ははっきりしていません。日中の歯ぎしりは上の歯と下の歯の異常な噛み合わせ(不正咬合)によって引き起こされると考えられていますが、これは未だ調査研究では確認されていません。睡眠時の歯ぎしりは、一部の患者では睡眠サイクル中の変化に関連しているとされていますが、まだ研究中です。

成人では、歯ぎしりと関連していると思われる心理的要因には以下の3つが挙げられます。
・不安、ストレス、緊張
・抑圧された怒りや欲求不満
・積極的または異常に活発な性格

歯が生えている段階では上の歯と舌の歯の噛み合わせが十分になじんでいないため、子供は歯ぎしりをすると考えられてきました。緊張や怒り、耳の痛みや歯の生える痛みへの反応として子供は歯ぎしりをすると考える者もいます。ほとんどの子供が永久歯が生えきる前に歯ぎしりを終えます。

歯ぎしりはハンチントン病やパーキンソン病といったほかの疾患の合併症の原因ともなることがあり、ある種の抗うつ薬を含むいくつかの精神医学的薬物療法の珍しい副作用ともなりうります。

治療

歯ぎしりをしている疑いがあるのであれば、歯医者に相談しましょう。以下のような治療法があります。
・行動矯正
・リラグゼーション技術
・マウスピースなどの歯列矯正器具
・筋弛緩薬
・比較的弱めの睡眠薬

関連記事一覧