難聴を防ぐための8つの方法

その他

以前よりも頻繁にテレビの音量を上げていたり、周りの人にもっと大きな声を出してもらわないと、何を言っているのか聞こえにくくなっているということに、多くの大人はいつかは気づくでしょう。このように人が聴力を失っていくのには大きく2つ理由が考えられます。

年齢

年を取るにつれ、耳の内側にある小さな毛細胞が徐々に衰弱していき、音の振動を以前よりも感じにくくなっていきます。

騒音

長期間に渡って何度も大きな音に晒されると、耳の中の毛細胞が傷つくことがあります。

しかし悪いことばかりではありません。騒音による難聴を未然に防ぎ、年齢による難聴の悪化を防ぐために、いくつかできる対策があります。可能な限り耳を研ぎ澄ませるようになるための8つの対策を、ここに紹介します。

1.大き過ぎる騒音を避ける

大き過ぎるというのはどのくらいの音量のことを指すのでしょう?もし自分が叫ばないと声が届かない程の音に囲まれている場合、聴力を損傷するには十分な騒音の中に身を置いているということが言えるでしょう。オートバイ、コンサートのスピーカー、電動ノコギリや電動ドリル等の電動工具、イヤホン等からの音は、全て耳に影響を及ぼすには十分な音量です。

2.進んで騒音の少ない商品を選択する

電化製品や機器を購入する際は、音がなるべく小さいものを選ぶようにしましょう。そして、映画館やレストラン、またその他よく足を運ぶ場所ならどこででも、音量が大きいと感じた場合は、管理人に音量を下げるように頼みましょう。

3.生活の中の騒音をできるだけ少なくする

街角の救急車のサイレンが鳴り響く音や、工事現場の音等、避けられない騒音もあるでしょう。しかし、その場合でも、できるだけ騒音に晒される時間を少なくすると良いでしょう。騒音による難聴は、晒された音の大きさと、どれだけ長くそれを聞いていたかに関わってきます。

4.聴力を保護するものを着用する

数分以上騒音の中に身を置くことが前もって分かっている場合、次のような保護具の着用を考えても良いかもしれません。

・耳栓。通常スポンジやゴムでできており、外耳道に入れることで15~30デシベル程音を削減することが可能です。市販購入もできますし、耳の形に合ったオーダーメイドを注文することもできます。どの周波数も均一に音量を下げることのできるイヤホンもあります。このようなイヤホンは、ミュージシャン等、音を歪めずに音量だけ下げたいという人にとって便利です。

・耳あて。耳を完全に覆う作りになっており、15~30デシベルの音の削減が可能です。音を遮断するには、両耳にきつくはめる必要があります。

もっとしっかりと保護したい場合、耳栓と耳あてを同時に着用すると良いでしょう。

5.タバコは吸わない

ある研究によると、タバコを吸うこともまた、聴力を失いやすくする傾向があります。もしあなたが喫煙者ならば、これはやめるべき理由の一つとなるでしょう。喫煙者でないなら、副流煙を吸わないよう気をつけましょう。

6.耳垢を適切な方法で取り除く

耳の中に耳垢が溜まっていると、音がくぐもってしまうことがあります。しかし耳掃除の際に綿棒を使用しないようにしましょう。綿棒を用いての耳掃除は、耳垢を、より深く耳の中に押し込んでしまう場合があります。代わりに家庭用耳洗浄キットを使って耳垢を柔らかくし、優しく洗い流しましょう。耳垢が耳の中でぎっしり詰まってしまった場合は、医師が取り除かなければいけないこともあります。

7.聴力を低下させる恐れのある薬に注意する

いくつかの抗生物質や抗がん剤を含む、約200もの薬は聴覚に影響を及ぼす恐れがあります。大量のアスピリンの服用ですら、耳を傷つける場合があります。処方薬を服用する際は、それが耳に影響を及ぼさないか、医師と一緒に確認しましょう。もし耳を傷つけるかもしれない薬物治療を受ける必要がある場合、聴力や平衡感覚を確認することを、治療前も治療中も、医師に徹底してもらうようにしてください。

8.聴力検査を受ける

もし以下の事項に当てはまるなら、聴力検査を受けるようにしましょう。

・近い親戚に難聴の人がいる
・会話を聞き取りづらい
・日常的に騒音に囲まれている
・耳鳴りがよくする

もし聴力に問題がある場合、騒音から遠ざかることで、さらなるダメージを避けることができます。症状が深刻である場合は、補聴器の使用や、その他の治療を受けることを考えましょう。耳から聞こえるものに、説明がつかないような変化が起きた時は、必ず医師に診てもらうようにしましょう。他の深刻な病気の症状である可能性があります。

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