乗り物酔い

その他

乗り物酔いの対処法

抗ヒスタミン剤は、内耳の刺激を減らすことで乗り物酔いを対処・予防するのによく使われます。抗ヒスタミン剤がじっさいに効力を発揮するのは、乗り物酔いが始まる前です。

胃のむかつきがおさまるまで横になって水を飲むと、症状がおさまりやすくなるかもしれません。そのまま寝れるなら寝ると良いでしょう。

カプセルに入った粉末状のショウガや、ペパーミント、またはミントの香りのする食べもので、乗り物酔いによる吐き気を軽減することができます。なお、これらは乗り物酔い自体を予防するはたらきはありません。

乗り物酔いの結果、どうなるのでしょうか

乗り物酔いは、生命に関わらない一時的な不快感に過ぎないことがほとんどですが、生活に支障が出るほど症状が悪くなる人もいます。

乗り物酔いの症状は、酔いの原因となっている動きが止まれば和らいでいき、およそ4時間以内には症状がなくなっています。ただし、中には数日間にわたって症状が続く人もいます。

乗り物酔いは予防できるのでしょうか

乗り物酔いしやすい、あるいは、乗り物酔いに苦しんでいるなら、以下に挙げる項目を試してみましょう。

1.体と内耳が感じる動きと同じ動きを視界に入れましょう。
 ・車では、前席に座って、フロントガラス越しに遠くの景色を見つめます。通り過ぎていく建物などに注目しないようにしましょう。
 ・船では、甲板に上り、水平線を眺めましょう。
 ・飛行機では、窓際の席を選び、外を見ましょう。
2.揺れが最小限になるように体勢を整えましょう。
 ・ドライバーにスピードを落とすように頼んでみましょう。
 ・船や飛行機の中心部に座りましょう。
3.読書などの、近くを見る作業はしないようにしましょう。
4.進行方向に対して逆向きに向かって座らないようにしましょう。
5.乗り物酔いしている人を見たり、その人に話しかけたりしないようにしましょう。
6.新鮮な空気を吸いましょう。たとえば、車の窓を開けておいたり、船の甲板に上がったりすることです。
7.スパイシーな食べものや脂っこい食べもの、アルコール飲料、炭酸入りの食品は、移動中およびその24時間前の間は避けるようにしましょう。
8.移動の前と移動中は簡単な食事で済ますようにしましょう。炭水化物中心の食事だと、胃の調子を落ち着かせることができます。
9.長時間の移動がある前日は十分な睡眠を摂りましょう。体を休められたと感じることができなかった場合、体調が優れないと感じた場合は、長時間の移動は避けるようにしましょう。
10.海上交通の利用は避けましょう。
11.遊園地でのアトラクション、特に回転するタイプのアトラクションは乗らないようにしましょう。
12.移動前に、医師や薬剤師から指示があった分だけ酔い止め薬を飲んでおきましょう。

医師の診察を受けたほうが良い場合は

乗り物酔いのほとんどのケースは軽度で、勝手に良くなっていきます。しかし、とても深刻な乗り物酔いになっている、または、症状がどんどん悪化してきている場合は、医師の診察を受けましょう。

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