不整脈とともに生きる

治療方法

不整脈の多くは無害です。時折、必要以上に心臓が鼓動したり、軽い動悸があったりするのは、異常ではありません。害のない不整脈がある人は、健康な生活を送ることができます。通常、このような不整脈には、治療は必要ではありません。

また、深刻な不整脈がある人でも、治療が成功し、普通の生活を送れるようになることが多くあります。

長期間の治療

治療が必要な不整脈がある場合、以下ことを守る必要があります。

・毎回診察に行きましょう。新しい医者の診察を受ける時、また、緊急治療室に行く時には、服用中のすべての薬のリストを持参しましょう。これにより、服用中の医薬品がわかり、投薬ミスを防ぐことができます。
・処方箋どおりに薬を服用しましょう。市販薬、栄養剤、風邪やアレルギーの薬を服用する前に、医者と一緒にチェックしましょう。中には、心臓の鼓動を速くしたり、不整脈の薬と飲み合わせが悪いものもあります。
・薬の副作用がある場合は、医者に相談しましょう。副作用により、気分が落ち込んだり、動悸が起こったりすることがあります。このような副作用は、治療することができます。
・不整脈の症状が悪化した場合、または、新たな症状が出た場合は、医者に相談しましょう。
・抗凝血の働きがある薬を服用している場合は、定期的に医者の診察を受けましょう。どのように薬が作用しているかを調べるために、定期的に血液検査をする必要がある場合があります。

不整脈がある場合は、自分の体調に気を配ることが重要です。目眩がしたり、意識が薄れたりした場合は、横になりましょう。歩こうとしたり、運転しようとしてはいけません。このような症状があった時は、医者に知らせましょう。

迷走神経刺激療法が出来るかどうか、医者に聞いてみましょう。これは、頻拍を止めるのに役立ちますが、全員に適しているわけではありません。

また、脈を測る方法を知りましょう。通常時の脈拍数を医者に尋ねましょう。脈拍の変化を記録にとり、医者と共有しましょう。

生活習慣の変化

不整脈は、多くの場合、心臓病が原因となっています。健康的な食事をすることで、心臓を健康に保ちましょう。

健康的な食事とは、様々な果物や野菜を含んだ食事です。また、全粒穀物、脂肪を含まない、または、脂肪が少ない乳製品やタンパク質の食品(赤身肉、皮を取り除いた鶏肉、シーフード、大豆の加工食品、ナッツ、種、豆など)も含まれます。

健康的な食事は、ナトリウム(塩)、追加の砂糖、固形脂肪、精製された穀物が少ない食事です。固形脂肪とは、飽和脂肪やトランス脂肪酸です。精製された穀物とは、全粒穀物を加工することで出来るものです。しかし、加工することで、食物繊維などの栄養が失われます。

また、健康的な生活習慣とは、よく運動をし、禁煙し、健康的な体重を維持し、血中コレステロールと血圧を健康的な値に保つことです。

強い感情的なストレスや怒りによって、不整脈が起こることがあります。ストレスや怒りを、ヨガ、心を落ち着かせる時間、瞑想やリラックス法の実践といった活動を通してコントロールしましょう。友人や家族に助けてもらうことも、ストレスをコントロールするのに役立つでしょう。

特定の物によって、心臓の鼓動が速くなりすぎている時には、その物について、ドクターストップがかかることがあります。例えば、アルコールや、風邪や咳の薬などです。

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