いびきを止める新しい手術

治療方法

ラジオ波焼灼術は、熱を用いて柔らかい組織を収縮させる手術であり、効果がある上侵襲性の小さいもので、いびきをかく患者の治療として用いられます。

2009 American Academyof Otolaryngology – Head and Neck Surgery Foundation (AAO-HNSF) の定例会議とサン・ディエゴで行われたOTO EXPOにおいて発表された研究の中では、治療の見込みのある60人の患者に対する原発性いびきの処置が議論されています。

研究者らは、軟口蓋へのラジオ波約灼術と口蓋垂の部分的な切除を組合わせた場合の、三年間の治療効果と病状を評価することを試みました。

侵襲性が低いという特徴の故に、原発性いびき(睡眠時無呼吸を伴わないいびき)からの大きな回復がなされた上、予後の合併症発症率を最低レベルに抑えることができており、したがって軟口蓋へのラジオ波焼灼術は概して使用が拡大しています。

とはいえ、原発性いびきの治療における、軟口蓋に対するラジオ波焼灼術の長期的な臨床効果は限定的なものでした。

いびきの程度の減少

手術前の状態におけるいびきと比較して、いびきの程度は混合治療によって緩和されました。手術から三年を経た患者を調査した結果、全体の76%は当該手術を受けたことに満足しているようです。

原発性いびきは、いずれ閉塞性睡眠時無呼吸を発症することの早期の前兆なのかもしれません。閉塞性睡眠時無呼吸とは反対に、原発性いびきに関しては一般に最高水準としてみとめられるような治療法」がありません。

研究者らは、彼らの研究以前には原発性いびきのラジオ波焼灼術を用いた処置に関する研究結果は限られていた、と言っています。

現在の研究結果は、医者や患者がいびきを治療するための効果的な治療法を選択する際に大いに役立つかもしれません。

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