いびきの症状

その他

いびきとは、睡眠中、息をするときに目立った音をたてることを言います。

いびきの音は、鼻や喉等、口の奥の軟らかい組織が振動することで起こります。具体的にどのような音になるかは、何が振動しているかによります。

例えば、いびきをしている間、鼻の奥の軟らかい組織が振動している場合、さほど大きくない、鼻を挟んだような音が出ます。

また口の上部の組織(軟口蓋)や、喉の奥部分(口蓋垂)が振動している場合、もっと大きな、がらがらしたような(しわがれた)音が出ます。

ほとんどの場合、いびきは、振動しているか、妨害されている部分が重なって起こります。

いびきは、最も眠りが深い、眠ってから90分前後の段階で、一番かきやすいです。ほとんどの人は、仰向けに寝た時に音が一番大きくなります。

いびきのレベル

医療関係者は、いびきのレベルを測るシステムを設けて、患者のいびきの重症度を評価しています。以下に示されている通り、いびきのレベルは全部で三つあります。

レベル1のいびき

レベル1は、まれにしかいびきをかかず、いびきの音もそこまで大きいものではない状態のことを言います。

レベル1の状態の人は、呼吸にも差し障りありません。この症状によって、深刻な健康問題に直面することはないでしょう。

しかし、もしパートナーをいらつかせているのなら、個人的な問題を生むことはあるかもしれません。

レベル2のいびき

レベル2は、定期的(週に三日以上)にいびきをかいている状態のことを言います。

レベル2の状態の人の中には、若干、もしくはある程度の呼吸困難を、寝ている間に覚える人もいます。これは睡眠の質に影響を及ぼす恐れがあり、日中に疲れや眠気を感じさせる原因になってしまうかもしれません。

レベル3のいびき

レベル3のいびきは、部屋の外から聞こえるほど大きな音で、毎晩いびきをかいている状態のことを言います。

レベル3の状態の人の多くは、閉塞性睡眠時無呼吸症候群と呼ばれる、関連した症状を抱えています。気道が部分的、もしくは全体的に10秒間ほど塞がれてしまいます。

酸素が欠如することで、通常の呼吸状態に戻すために、脳が、深い眠りから浅い眠りに移動するか、もしくは短い間覚醒させようとします。

いびきと覚醒の繰り返しは、夜通し行われることもあり、この場合、次の日に激しい眠気に襲われることになります。このことは、日頃の活動に悪影響を及ぼすかもしれません。

いつ医師からアドバイスを受けるべきなのか

日中過度に疲れを感じたら、担当医師に診てもらいましょう。もしかしたら、寝ている間にいびきが呼吸を邪魔していることが原因かもしれません。

過度な疲れの最も一般的な目印は、日中に意図せず寝てしまうことです。

睡眠の欠如が日頃の活動に悪影響を及ぼし、以下のような症状が出ている場合もまた、担当医師に診てもらった方が良いでしょう。

・記憶力や集中力の低下

・頭痛(特に朝に)

・いらついたり、短気を起こす

・不安

・鬱

・性欲の低下

いびきによってパートナーが夜中に眠れなかったり、眠っていても起こしてしまう等の問題が起きている場合も、担当医師を訪ねるべきです。

子供がいびきをかく場合も、医師に診てもらいましょう。扁桃腺肥大等の、気道の基礎疾患に起因している場合があります。詳しい検査や、もしかすると治療も必要になるかもしれません。

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