帝王切開‐実施方法

手術の準備

ほとんどの帝王切開では、硬膜外麻酔もしくは脊髄麻酔が使用され、これは腹部の感覚を麻痺させるために使われます。緊急の場合や、硬膜外麻酔や脊髄麻酔を使用することができなかったり問題がある場合のみ、帝王切開の際に意識をなくすために効き目の速い全身麻酔が使われます。

手術に備えてあなたができることを病院に指示されたり、手術前に看護師から電話で説明を受けたりするかもしれません。

帝王切開の準備の一環として、あなたの安全のために、腕が台に固定され、胸の上にカーテンがかけられます。小さな点滴のチューブが腕もしくは手に刺されます。リラックスしやすくするために、その点滴を通して鎮静剤が送り込まれるかもしれません。手術中と術後に尿の排出ができるようにするために、膀胱にはカテーテルが入れられます。恥部の上部は剃られ、腹部と恥部は抗菌溶液で洗われます。切り口は、患部を保護するために、粘着性のあるプラスチックのシートや布で覆われるかもしれません。

帝王切開の前、最中、後は、血圧、心拍数、心調律、それから血中酸素濃度がしっかりと監視されます。また、分娩後の感染を防ぐために、抗生物質も処方されます。

帝王切開の手順と分娩

麻酔が効き始めたら、医師が下腹部と子宮に帝王切開のための切り口を開けていきます。赤ちゃんが分娩される時に、強い圧迫感や引っ張られている感じがするかもしれません。切り口から赤ちゃんを取り出した後、医師は胎盤を外し、縫合糸で子宮と切り口を閉じていきます。

手術の直後、看護師が世話をしてくれ、異常がないか見張っていてくれる回復室へと連れて行かれます。その部屋に１～４時間滞在し、それから病室へ移動されます。医師からの特別な指示に加え、回復に向けての話を看護師がしてくれます。