口臭はタブーです

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体臭やオナラと同様に口臭は、社会的に無礼なもののリストの上位にランクしています。
お店の棚には、チューイングガム、マウスウォッシュ、ブレスストリップス、飴など沢山の口臭用の製品が売られていますが、研究者たちは口臭の化学について理解をしようとし始めているところです。

「口臭はタブーです」と、ミネソタ医科歯科大学(the University of Minnesota’s School of Dentistry.)の研究者であるパトリシア・レントン(Patricia Lenton)は言います。

レントンはシカゴで行われた口臭に関する国際会議に参加した200人のうちの1名でした。歯科医、科学者、生物学者、心理学者、香味研究者など様々な人が出席しました。

広範囲の研究が行われる

一番効果的な天然香料は何か(シナモンがよい選択です)というものから、口臭を嗅ぎ分ける人工鼻の開発や吐息と病気の間の関連性などまで研究が行われています。

「この分野における科学を促進したいと思っています。」とクリステイーン・ウー(Christine Wu)は言います。彼女はイリノイ大学シカゴ医科歯科大学(University of Illinois at Chicago’s College of Dentistry)の研究者で、この会議を組織することを手助けしました。

「歯科研究において、人を殺すような病気ではないという理由から、口臭は無視され続けてきました。」と彼女は言います。「しかし、口臭は大きな問題です。皆、人生のうちのどこかで口臭に悩まされています。」

大概の場合、口臭は口腔内の細菌がタンパク質を分解し、口臭の原因となる揮発性硫黄化合物を産生する時に起こります。

ドライマウス、虫歯、特定の処方薬、副鼻腔の病気、糖尿病などの病気が口臭の原因となります。

よい口腔ケアが最善の選択

口臭のほとんどが口の中に原因があり、口臭の90%が舌からの臭いだったと、レントンは言います。「舌の上は暖かく、湿度があるため、バクテリアの培養機のようなものです。とレントンは言います。

しかしながら、問題があるのは口臭ではない場合である人もいます。レントンは、息が臭い人で治療を求めた人の4-17%の人は口臭と確認されましたが、なぜなってもいないのにそう思うのでしょうか。

口臭恐怖症として考えられる症状もしくは口臭への恐れがあると日常生活に支障がでてきます。「これは強迫性障害です」とレントンは言います。日本ではこれが原因で自殺したという報告がありました。

レントンもウーも、会議やその他の活動により口臭の研究が高まることを期待しています。「社会的には、口臭について語ることは簡単なことではありません」とレントンは言います。

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