物忘れは常にアルツハイマー病を意味するのでしょうか?

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忘れっぽくなることを心配する人は多いです。そのような人々は、忘れっぽくなることが、アルツハイマー病の最初のサインだと考えています。しかし、記憶に問題がある人全員が、アルツハイマー病だというわけではありません。

記憶に関する問題の他の原因には、加齢、病気、感情面での問題、軽度の認識機能障害、または、他のタイプの認知症が考えられます。

加齢に関連する記憶の変化

物忘れは、加齢の過程として、一般的に見られるものです。年を取るにつれて、脳を含め、体のあらゆる部分で変化が起こります。その結果、新しいことを学習するのに時間がかかったり、以前のように物事を覚えられなかったり、めがねなど、物を失くしたりするようになったと気づく人もいます。これらは、通常、軽度の物忘れのサインで、アルツハイマー病などの深刻な記憶障害のサインではありません。

病気に関連する物忘れ

特定の病気により、深刻な記憶に関する問題が引き起こされる場合があります。これらの問題は、治療を行えば消えるはずです。記憶に関する問題を引き起こす病気は以下の通りです。

・脳の腫瘍、血栓、または感染症
・甲状腺、腎臓、または肝臓障害の一部
・慢性アルコール依存
・落下や事故による脳震盪など、頭部の怪我
・医薬品の副作用
・健康的な食品の摂取の不足、または、ビタミン12など、体内のビタミンやミネラルの不足

このような、深刻な病気の場合、早急に、医者による治療を受けなければなりません。

感情面の問題に関連する物忘れ

ストレス、不安、または気分の落ち込みといった感情面の問題によって、忘れっぽくなることがあり、時に、認知症と間違えられる場合があります。例えば、退職したばかりの人や、配偶者、親類、または友人の死に直面したばかりの人は、悲しさ、孤独感、不安、時には、退屈さを感じることでしょう。このような、人生における変化に立ち向かおうとすることで、混乱や、忘れっぽさを感じることがあります。

このような、感情に起因する混乱や忘れっぽさは、通常、一時的なものに過ぎず、そのような感情が消えれば、混乱や忘れっぽさはなくなるでしょう。感情に関する問題は、友人や家族の協力によって、改善することが多いですが、このような感情が長期間継続する場合は、医者やカウンセラーに相談することが大切です。治療として、カウンセリング、医薬品の投与、または、その両方が行われます。さらに、アクティブでいることや、新たなスキルを習得することで、体調が良くなり、記憶が改善するでしょう。

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