レモンバーム
レモンバームは心を落ち着かせ、認知能力を向上させるはたらきがあると昔から言われているハーブです。心を落ち着かせ、不安を解消することにおいては効果が見られますが、認知能力の向上に関しては、効果はまちまちなようです(ストレスが溜まっていれば効果を感じるかもしれまんせんが、そうでないならほとんど鎮静効果を感じることはないようです)。
概要
レモンバームは古くから、認知関連で多岐にわたる目的の下で使用されてきたハーブです。その目的の大半は認知能力を向上させ、ストレスを解消し、不安を和らげることに重きを置いたものでした。神経を鎮め、体をリラックスさせる効果があると言われています。
レモンバームの自覚的な認知効果に関して、心の落ち着きを誘うことにおいてはレモンバームは効果的なように思われます。その反面、この効果は負のイメージを掲げてしまうことになるかもしれません。レモンバームを摂取した健康な人とレモンバームと称したプラシーボを摂取した健康な人に認識力テストを実施し、その結果を比べると、記憶の質(起こってもいないことを「思い出す」ことなく、正しい記憶がどれほど多く形成されたのか)がレモンバームを摂取した人は向上する一方で、リアクションタイムおよび記憶形成(おそらく沈静状態と関連があります)においてレモンバームを摂取した人の結果の方が悪いからです。記憶の内容に注目した研究はただ一つしかありませんが、影響は見られませんでした。
理論的には、心の落ち着きを誘う物質は人が眠りやすくなる効果ももっています。現在、不安を和らげる性質は、不安が原因の不眠症の人が眠りやすくなる効果があったとする研究が1つあります。しかし、その研究以外の大半の睡眠研究はカノコソウとレモンバームを混同しています。その2つは理論的には(証明はされていませんが)、相乗効果を生み出すからです。
結果として、レモンバームが認知能力を向上させることができるという性質は多かれ少なかれ誇張表現になっていると考えることができます。記憶の質を高めることは分かりましたが(おそらく鎮静作用によるものです)、どれほど多くの記憶が形成されたかと菅家のある記憶の量は少なくなり、その形成速度は落ちました。
現在、レモンバームが心を落ち着かせる作用と体をリラックスさせる効果があるということはデータに基づいて支持されていますが、そのほかの効能についてはもっと調査が必要かもしれません。
基礎知識
混同注意
リモネン(レモンエキスと呼ばれることもあります)
注意事項
・エタノール抽出物の方がより多くの生理活性物質を有していますが、レモンバームティーでも生理活性物質を摂取することはできます。
摂取方法
少なくとも300ミリグラム摂取しないと効果はないようです。あまり信用できる情報ではありませんが、300ミリグラム以上では摂取量依存で効果が現れてくるそうです。(ある研究では1200ミリグラム摂取したら300ミリグラムの時よりも3倍の効果がありましたが、別の研究では1.4倍の効果しかありませんでした。)
レモンバームの生理活性物質はレモンバームティーやアロマセラピーでも摂取できます。これらの方法だと「適正量」を計測することがずっと困難なのですが。