いびき

症状

概要

いびきとは、睡眠中の呼吸で、鼻を鳴らしたり、音を出したりすることを言います。

この音は口の中にある軟口蓋と組織、鼻、もしくは振動している喉から出されます。

いびきをかく頻度が低く、あまり大きな音ではない人もいますが、毎晩いびきをかいて隣の部屋まで聞こえるくらい大きな音である人もいます。

医療専門家は人々のいびきを査定するために評点方式を利用しています。評点が高いほど、いびきが激しいことを示しています。

一般医を訪れるべき時

もしいびきが日常生活に、例えば極度な疲労感をもたらしたり、集中力を衰えさせたり、愛人との関係を壊すというような悪影響を与えているのならば、一般医のもとへ行った方が良いでしょう。

日中に極度な睡魔に襲われるならば、交通事故のリスクを高めるので重く捉えたほうが良いでしょう。運輸省は、交通事故の5件のうち1件は極度の睡魔によるものであると推測しています。交通事故以外でも、クレーン車やフォークリフト車等の機械や乗り物を使うような場面でも事故を引き起こす可能性があります。

また、いびきは睡眠と呼吸に関連した別のより大きな病気である閉鎖性睡眠時無呼吸を示していることもあります。閉鎖性睡眠時無呼吸では、睡眠時に10秒間程度繰り返し気道が部分的、もしくは完全に塞がれることをいいます。夜中、あえぎながら、または息苦しく思いながら眠りから覚めたならば、一般医に相談しに行きましょう。

もし子どもがいびきをかいていたならば、それも一般医に相談したほうが良いでしょう。

いびきをかく人

子どもを含む全年齢の人がいびきの影響を受けるものの、40から60歳の大人であることが一般的です。女性でいびきをかく人の2倍もの男性がいびきをかきます。

いびきの原因

いびきは、睡眠時中に空気が出たり入ったりして、頭部と首にある軟組織が振動することによって発生します。これには鼻孔、口の天井にある軟口蓋、そして扁桃腺も含みます。

寝ている間、気道の力が抜けて、狭まります。このことにより気道の気圧が影響を受け、組織の振動に繋がります。これは風邪を引いている時等、気道が一部塞がっている時も引き起こされます。

また、肥満気味であったり、過度にアルコールを摂取したり、喫煙したりするといびきをかく可能性が高まります。

いびきの治療

治療を施すと、時によっていびきは改善されますが、完治は必ずしも可能ではありません。

一般的に、減量する等の生活習慣の変化が最初は推奨されています。

マウスガードや鼻に取り付ける細長い切れ等の、いびきを防ぐ装置もいびきを防ぐのに役立つかもしれません。

もしいびきを防ぐ装置で効果が見られないならば、手術も手でしょう。手術では鼻を鳴らす原因となる軟組織を取り除いたり、組織を堅く締めることで組織が振動しないようにしたりします。

いびきに対する手術は最終手段とされています。手術は大抵限られた効果しかもたらさず、1年か2年しか効果が続かないことも把握しておく必要があります。また、不快になるような副作用や合併症を引き起こす可能性があります。

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