糖尿病治療薬の副作用と相互作用について

治療薬

糖尿病治療薬は、症状が悪くならないように血糖値を維持するためには非常に優れたものです。しかし、副作用が起こることも時々あり、他に服用している薬と一緒に服用してはいけない場合もあります。

気をつける必要があるものについて、医師と話をしましょう。副作用は、胃のむかつきから重症のものまで幅広くあります。服用している他の薬により、糖尿病治療薬が効かなくなったり、効きすぎたりする原因となるものがあります。

自分の服用している薬について知りましょう

種類の違う糖尿病治療薬ごとに副作用があり、他の薬との相互作用も様々です。

メトホルミン

メトホルミンは、患者が2型糖尿病を治療するためにまず最初に勧める薬です。体がインスリンを使う方法を改善することにより、血糖値を押さえます。また、肝臓が産生する糖の量も抑えます。

副作用にはどのようなものがありますか?吐き気、おなら、膨満感、下痢、胃のむかつきがあります。体が薬になれるにつれ、こうした副作用は通常は数週間でなくなります。また、食べものを食べてから薬を服用することもよいでしょう。

稀なケースでは、メトホルミンは乳酸アシドーシスと呼ばれる重い疾患の原因となることがあります。これは、あまりにも乳酸アシドーシスが溜まってしまう時に起こります。以下に示すような症状のうちのどれかが現れた場合は、医師をすぐに呼びましょう。
・普通ではない、疲れ、眠気、衰弱
・呼吸することが難しい
・普通ではない筋肉の痛み
・嘔吐など、突然の胃の問題が現れる

ピオグリタゾン

この薬は体内におけるインスリンの働きを高めるものです。

副作用にはどのようなものがあるでしょうか?体内に水分が溜まりやすくなるために、浮腫みの原因となります。また、体重の増加、悪玉コレステロール(LDL)値が高くなる原因となります。骨折や心不全などの深刻な副作用の原因となることもあります。

アカルボース、ミグリトール

アルファグルコシダーゼ阻害剤を食事を摂るたび、一口目と一緒に摂取します。炭水化物の分解をゆっくりにします。

副作用にはどのようなものがありますか?これらの薬は消化に影響を与えるため、おなら、下痢、胃痛などになる可能性があります。

他の薬と相互作用があるでしょうか?アルファグルコシダーゼ阻害剤は、消化酵素や活性炭サプリメントを服用するときちんと作用しなくなります。

アルファグルコシダーゼ阻害剤は、体がジゴキシンを吸収することを難しくすることがあります。ワルファリンが作用する方法も変える可能性があります。

インスリン療法

他の薬剤が十分に効かない場合、インスリン療法を行う必要があります。注射器またはペン型注射器でインスリンを注射する必要があります。

副作用にはどのようなものがあるでしょうか。最も一般的な副作用は、低血糖です。頭痛、まつ毛、めまい、不安感、咳、ドライマウスなどの様々な症状がでる場合もあります。医師に相談してみましょう。体が薬に慣れるにつれ、症状のいくつかはなくなっていく可能性があります。

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