口臭を改善するためにできること

治療方法

口臭を心配する人は少なくありません。米国歯科衛生士協会によると、4千万人ものアメリカ人が口臭に悩まされているというのです。口臭は社会生活の障害になります。常に口臭を気にし、気後れすることもあるかもしれません。幸いにも、簡単かつ効果的に息をきれいにする方法は存在します。

1.歯磨きと糸楊枝(フロス)をより頻繁に行いましょう

口臭の主な原因の一つに歯垢があります。歯垢は、細菌のすみかとなるべとべととした、歯に蓄積する汚れです。それに加えて歯の間に残った食べ物もあります。歯磨きは1日2回、糸楊枝は毎日行うべきです。もし口臭の不安がある場合は、もう少し頻繁に行いましょう。しかし、やりすぎは良くありません。激しく磨きすぎると、エナメル質が減り、虫歯になりやすくなってしまいます。

2.舌の汚れを落としましょう

舌の表面を覆うものは悪臭を放つ細菌のすみかになることがあります。それらを取り除くには、歯ブラシで舌を優しくブラッシングしましょう。舌の奥を磨くには歯ブラシは大きすぎて苦しいかもしれません。「舌のスクレーパーは正しく口腔衛生を管理する上で重要です。舌の表面に均等に力がかかるよう設計されているため、ブラッシングだけでは取り除けない細菌、食べかす、死んだ細胞も取り除くことができます。」と米国歯科衛生士協会のPamela L. Quinones, RDHは述べています。

3.息を臭くする食べ物は避けましょう

玉ねぎとにんにくは主な原因です。「残念ながら玉ねぎやにんにくを食べた後に歯を磨いても効果はありません。玉ねぎやにんにくに含まれる揮発性物質は血流に流れ込み、肺に至り、息と共に吐き出されます。」と歯科医で米国歯科医師会の代表であるRichard Price, DMDは述べています。この問題は、特に社交の場や仕事の前などの息のにおいが気になるシチュエーションの前には玉ねぎやにんにくを食べないことでしか避けられません。

4.悪い習慣を絶ちましょう

禁煙すべき理由はたくさんありますが、口臭もその一つです。喫煙によって歯肉組織を傷つけ、歯を黄ばませます。口腔がんのリスクも高まります。市販のニコチンパッチは喫煙衝動を抑えることができます。もし助けが必要なら、処方薬や禁煙プログラムへの参加について医師に相談してみましょう。

5.口をゆすぎましょう

水で口をゆすぐことで食べかすを取り除き、唾液の分泌を促すことで息をきれいにします。抗菌作用のあるマウスウォッシュ(洗口液)を使用することで歯垢の原因となる細菌を減らし、追加で予防作用をもたらします。

6.夕食後のミント・キャンディーはやめて、ガムを噛みましょう

砂糖の入ったキャンディーは細菌の繁殖を促進し、むしろ口臭の原因になります。代わりにシュガーレスのガムを噛みましょう。「ガムは、歯垢の酸に対する自然防御の機能を果たす唾液の分泌を促します。この歯垢の酸が虫歯と口臭を引き起こすのです。」とQuinonesはWebMDに語ります。

7.歯茎を健康に保ちましょう。

歯周病とも呼ばれる歯肉の病気は口臭の原因のなかでも良くみられるものの一つです。歯の根元にある歯周ポケットに細菌が蓄積し、悪臭を放つのです。歯肉の病気がある場合、歯科医は、歯周病の治療を専門とする歯周治療専門医を紹介することがあります。

8.口の渇きに注意しましょう

唾液の不足は虫歯につながり、口臭の原因になります。口が渇くときは、日中にたくさん水を飲みましょう。そして、唾液の分泌を促すシュガーレスガムを噛んだり、シュガーレスの飴を舐めたりしましょう。夜、空気が乾燥するときは、加湿器を使いましょう。それでも口が異様に渇く場合は、歯科医もしくは医師に相談しましょう。口の渇きは一部の医薬品の副作用でもあり、それが原因かもしれません。

9.医師に相談しましょう

様々な手を尽くしても口臭が改善されない場合は、医療機関を受診しましょう。口臭は、鼻炎、アレルギーによる後鼻漏、肺感染症、もしくは肝臓や腎臓の病気といった病状の症状である可能性があります。

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