心的外傷後ストレス障害

その他

危険因子

誰もがいつでもPTSDを発症し得ます。これには、戦争退役軍人、子ども、身体的または性的暴行、事故、災害、または他の多くの重大な出来事を経験した人々が含まれます。PTSDの国立センターによると、100人のうちおよそ7人か8人がPTSDを経験するとされています。女性は男性よりもPTSDを発症する可能性が高く、遺伝子によって一部の人々が他の人よりもPTSDを発症する可能性が高くなる場合もあります。

PTSD患者の誰もが危険な出来事を経験したわけではありません。ある人は、友人や家族が危険や害を経験した後にPTSDを発症しています。突然の予期せぬ愛する人の死もPTSDに繋がります。

なせ特定の人がPTSDを発症するのか

危険な出来事を経験している人は誰もがPTSDを発症させるわけではないことを覚えておくことが重要です。実際、ほとんどの人はこの障害を発症しません。

人がPTSDを発達させるかどうかには、多くの要因が関わっています。以下にいくつかの例を示します。危険因子により、PTSDを発症する可能性が高くなります。反発因子と呼ばれる他の要因は、障害のリスクを軽減するのに役立ちます。

PTSDの危険因子と反発因子

PTSDのリスクを高める要因に以下のものが挙げられます。
・生活の中での危険な出来事やトラウマ
・怪我
・他の人が傷付いているのを見たり、死体を見たりする
・小児外傷
・恐怖、無力感、または極端な恐怖を感じる
・外傷体験の後に社会的な支援をほとんど、あるいはまったく受けられない
・愛する人の喪失、痛みや怪我、仕事や家の喪失などの、外傷体験後の余分なストレスへの対応
・精神病や薬物乱用の病歴がある

PTSDのリスクを軽減する可能性のあるいくかの反発因子には以下のようなものが挙げられます。
・友人や家族などの他の人々の支援を求める
・外傷体験後に支援団体からのサポートを探す
・危険に直面し、自分の行動について前向きに感じられるようになる
・ポジティブな対処方法を持つ、または悪い出来事を乗り越え、それから何かを学ぶ
・恐怖を感じても効果的に行動し反応できる

研究者は遺伝学や神経生物学をはじめとするこれらの危険因子や反発因子の重要性を研究しています。より多くの研究により、いつ誰がPTSDを発症する可能性が高いのかを予測し、予防することが可能になるかもしれません。

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