不整脈

その他

不整脈はどのように診断される?

診察では問診を行い、脈拍を確認し、心音を聞きます。 12誘導心電図によって、特定のタイプの不整脈を見つけることができます。

不整脈は断続的に起きることもあるため、心電図で不整脈が確認できない場合もあります。その場合、ホルター心電図を行うことがあります。この検査では、患者は通常の活動を続けながら24-48時間、小さな心電図を着用します。そして、その間に発生した不整脈を記録することができます。

治療法について

不整脈は、心臓専門医のもと治療をうけるのが、最も一般的です。不整の原因となっている疾患がある場合、それ自体を治療する必要があります。治療の目的は、症状を失くし、命の危険となる不整脈や突然死など、潜在的に深刻な事態にならないよう、予防することです。

不整脈は、心拍数を下げたり上げたり、またより規則的なリズムにすることによって、正常化する必要があります。場合によっては、緊急治療が必要なケースもあります。不整脈の治療には、 βブロッカーやアミオダロンなどの薬を使用する事があります。心拍数が非常に遅い場合や、房室ブロックの場合は、一時的または永続的なペースメーカーを必要とすることがあります。中には、異常経路を同定して破壊することができるケースもあり、この事で洞房結節のインパルスが正常経路に沿って再び流れるようにできます。

どの治療を採用するかは、不整脈の種類や、医師の技術的な専門知識によってことなります。薬によっては、逆に症状を悪化させてしまう可能性があるため、治療中は慎重な経過観察が不可欠です。

治療の結果は?

適切な治療をすれば、ほとんどの不整脈は正常な洞調律に戻ります。薬を使った治療で効果が見られないタイプでは、ペースメーカ挿入によるSAノードのアブレーションなどの、侵襲的技術によって効果がある可能性がります。

心房細動は一般的な不整脈であり、しばしば治療に抵抗性をもちます。原因となっている、心臓の問題が治療された後であっても、持続する可能性があります。例えば弁置換手術や、バイパス手術を行った場合(特に心房細動の期間が長かった場合)などに見られます。

心房細動が継続していても、治療によって症状が出ない状態になると、治療としては、心室速度をコントロールし(ベータブロッカーまたはジゴキシンを使用)、ワルファリンを使用して効果的な抗凝固作用を得ることを目標とします。

心房伸縮は効果的な心房収縮をもたらさないため、心臓に凝固塊が形成される可能性が非常に高く、致命的な結果が生じる可能性があるため、心房伸縮が持続する限り、ワルファリンを使用する必要があります。

予防

加齢、先天的な伝導経路の異常、そして先天性心不全が原因の場合、不整脈を予防することはできません。ただし、刺激物は避けることができます。禁煙すると、心臓の自律的ストレスが減少します。また、体重の減少も、間接的に心臓への負担を軽減します。

医師の診察を受けるタイミング

上記のいずれかの症状が現れる場合は、できるだけ早く医師に相談してください。

特に、心臓の病気や、不整脈の原因となる危険因子が既に存在し、症状が発症した場合は、ただちに病院にいくようにしてください。

関連記事一覧