うつ病の治療法

治療方法

入院が必要であるかもしれない患者の安全を確保することが、治療の第一の目的です。第二の目的は、診断的評価を完全に行わなければなりません。第三の目的は、うつ病の治療計画では、薬物治療、心理療法、ライフスタイルの変更、ストレス要因への対処法なども含んだものでなければなりません。

治療が効果がある多くの人たち(80-90%)と、適切な利用を受けた患者のほとんどは、少なくとも症状が何かしら改善しています。抗うつ剤による薬物治療による効果が出るまでに最大で7週間程度の時間がかかるため、全ての患者は将来のうつ病再発の場合に対処できるように、心理療法も受けることが強く勧められています。
治療の第一の目的は、自殺の恐れがある、自分のことができないため、入院が必要である患者の安全を確保することです。第二に、診断的評価を完成させることです。これは患者個人と家族の病歴、薬剤、薬物やアルコールの使用、活動、性格、支援体制などを含んでいます。

隠れた疾患がないかについて、身体検査が行われることもあります。例えば、甲状腺疾患などの病気がうつ病の悪化・原因となっているなっている場合があります。疾患がないか発見することは重要で、別途、適切な治療を受ける必要があります。

第三に、治療計画は、即座に症状に効果がでて、かつ患者の将来の幸福も考慮したものとしなければなりません。これには、薬物治療、心理療法、ライフスタイルの変更、ストレス要因への対処法などを含んでいます。ストレスがかかる人生の出来事は、気分障害患者が再度うつ病を再発する確立が高くなることと関係しています。

心理療法

心理療法は、トークセラピーとしても知られるもので、訓練を受けた精神健康関連の専門家と、気分や行動に問題があるかもしれない患者が、言葉のやり取りをするものです。心理療法には様々な異なった種類の心理療法があり、強調される心理学的法則の技術は異なっていても、患者自身が自分の内面を見ることで不適応な考え、気持ち、行動を変えるようできるようにすることが目的です。

研究の結果では、軽度から中度のうつ病を治療する場合、心理療法のいくつかの形態は薬物治療と同じぐらい効果的であるということが報告されています。薬物治療は、結果が早くでる傾向がありますが、心理療法による効果はさらに長く続きます。一般的に言われているのは、治療の最良の形態は薬物療法と心理学を併用した方法です。

抗うつ剤

うつ病の薬物治療は、過去20年で大幅に進み、今では多くの薬剤から選ぶことができます。全ての抗うつ剤は、十分な期間、適切な量を摂取する場合、平等に効果がでます。異なった薬剤が、現れている症状により、患者ごとに処方されます。抗うつ剤の中には活力がでるものもありますし、体重が増加したり減ったりするものもあります。

どれぐらいの量の薬剤を使用すればよいのかという決定は、潜在的な副作用の耐性の原則によって行われます。

抗うつ剤はすぐには効果が出ません。効果が出るまでに、特定の量と濃度が摂取される必要があります。効果が出るまでには1ヶ月程度かかりますが、高齢者には6-8週間かかることもあります。忍耐強く、十分な期間、正しい量の処方された薬剤を使用することが重要です。

抗うつ剤を服用してから2-3ヶ月後に大幅な改善を患者は感じますが、医師が指示する限り薬剤を服用し続けることは重要です。初めてのうつ病の治療の場合、症状が改善するまで最大の量を6-9ヶ月薬剤を服用することが多いです。続くうつ病の治療の場合は2-5年間、また頻繁にうつ病が再発する場合や重度の場合は生涯服用することもあります。薬剤の服用をすぐに止めてしまうと、うつ病の再発の可能性を高め、慢性的うつ病となる原因になります。

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