ネット依存症
あなたは一日にどれぐらいインターネットをしていますか?1時間?3時間?それとも5時間?では、どの段階でこのネット利用が、心理学者が依存と呼ぶほどに強迫性のものになるのでしょうか。
心理学者のKimberly S. Young博士は、この問題を解決するためにCenter for On-Line Addiction ( http://www.netaddiction.com ) を立ち上げました。彼女は、ネット依存症の鍵となる8つの症状を特定しました。以下にその8つの症状が紹介されています。Young博士によれば、このうち5つが当てはまった人は、精神保健の専門家と自分のネット利用について話をするべきだとしています。
1.ネットへの熱中。前回のネット使用のことが頭から離れない、または次にネットを使える時を心待ちにしている状態。愛煙家がタバコを欲しがるかのようにネットを欲しがる人もいます。
2.ネット使用の増加。満足感を得るためにネットを使う時間を増やしていく状態。例えば、週に50時間をチャットルームに費やす親は、洗濯や子供のための夕食作りなど、親としての基本的な責任を怠るようになるかもしれません。
3.ネットをやめることができない。何度試してみてもネットを使う時間を減らすことができない状態。オフィスにいて、開いたサイトが上司によって監視されていることをわかっているのにも関わらず、チャットルームにアクセスするのを我慢できない人もいます。
4.ネットから離れたり使用する時間を減らそうとしたりする際に、落ち着きを失う、不機嫌になる、落ち込む、イライラする、などの症状が出る状態。ネット環境のない職場では、あまりにも機嫌が悪くなってしまい、何かと理由をつけては早退し、家でネットをする人もいます。
5.時間感覚の消失。ネットをしていたらあっという間に時間が経ってしまった、ということはどんな人でもあります。ネットをしている限りそれが常に起こり、8つの症状の他のものが当てはまっているのなら、これを問題とみなしましょう。
6.自分に不利益な行動をとる。ネット利用のせいで、大切な人間関係や重要な仕事、進学や就職の機会を危険にさらしてしまう状態。ある男性は、ネット上で数ヶ月間やりとりをしていた相手のために、22年間連れ添った妻のもとから去りました。
7.嘘をつく。ネットをどれほどやっているかを隠すために、家族や治療士、その他の人たちに嘘をついてしまう状態。嫌々治療を行っている人は、ネット利用について治療士に本当のことを言わないかもしれません。
8.ネットへの逃避。悩み事から逃げたり、憂鬱感や無力感を和らげたりするためにネットを使う状態。あるCEOは仕事でのストレスを取り除くために、ポルノをひたすらダウンロードしていました。