うつ病の身体的な症状
睡眠障害
うつ病は、心だけでなく体にも影響を及ぼします。眠りについたり眠り続けることが困難なのは、多くのうつ病患者において見られる症状です。しかし、中には眠りすぎていると感じている人もいるようです。
胸痛
これは、心臓、肺、もしくは胃の問題を示しているかもしれないので、その原因を治療するために、医師に診てもらいましょう。しかし、時々うつ病の症状であることもあります。
うつ病は、心臓病のリスクを高めることもあります。さらに、過去に心臓発作を起こしたことのある人のほうがうつ病になる傾向にあります。
疲れや極度の疲労
睡眠や休養はたっぷりとっているのに、日常的なタスクをこなすこともできないほどに疲れていたら、それはうつ病を示しているかもしれません。うつ病と疲労が同時に起こると、どちらの症状も実際よりひどいように感じがちです。
筋肉痛や関節痛
継続する痛みを持って生活すると、うつ病になるリスクが高くなります。
うつ病と痛みは脳で共通の化学伝達物質を持っているため、うつ病は後に痛みへと繋がるかもしれません。うつ病の人は、常時的な痛みを患う可能性が他の人の3倍もあります。
消化器の問題
私たちの脳や消化器系は強く結ばれているため、私たちの多くはストレスを抱えていたり不安になったりするとお腹が痛くなります。
うつ病は、胃腸にも影響を及ぼすことがあります。これは、吐き気、消化不良、下痢、または便秘を引き起こします。
頭痛
ひどいうつ病を患っている人は、普通の人の3倍の確率で偏頭痛持ちで、偏頭痛もちの人は5倍の確率でうつ病になりやすいということが、ある研究で示されています。
食欲や体重の変化
うつ病になると、食欲が落ちる人がいます。他の人は、食べることをやめられなくなります。結果として、体重の増加や減少とともに、気力もなくなります。
うつ病は、過食症や拒食症、むちゃ食いなどの摂食障害と関連付けられています。
腰痛
もし定期的にそこが痛むなら、それはうつ病の原因となるかもしれません。また、うつ病の人は他の人の4倍の確率で、ひどく、生活に支障をきたすほどの首や腰の痛みが発生します。
興奮していてじっとしていられない
睡眠障害やその他のうつ病の症状によって、このようなことが起こるかもしれません。うつ病を患っている男性と女性とでは、男性のほうが怒りっぽくなります。
性的な問題
もしうつ病を患っているなら、性行為に対する関心が薄れるかもしれません。うつ病の治療に使われる処方薬の中にも、性欲をなくし、パフォーマンスに影響を与えるものがあります。薬の選択肢について、医師に相談してみましょう。
運動
研究によると、定期的に運動をすると、人を気持ちよくさせ、気分を高め、痛みに対する感度を下げる化学物質が脳内で放出されるそうです。
身体活動だけではうつ病を治癒することはできませんが、長い目で見れば症状を和らげることはできます。
もしうつ病を患っているなら、運動をする気力を見つけることが難しいかもしれません。しかし、疲労を和らげ、快適な睡眠がとりやすくなるということを思い出すようにしましょう。