いびき

症状

いびきは極一般的な問題です。これには一つ、或いはそれ以上の原因が考えられます。いびきの源泉を知ることが非常に重要です。
以下に、頻度の順にしたがって原因を説明していきます。

1 鼻腔がブロックされている状態

いびき、それもとりわけ男性におけるものに関して、数ある原因の中で群を抜いて最も多いのがこれです。アレルギー、鼻の骨折経験、或いは生まれつきの構造等により、鼻腔が身体が必要とする空気を十分届けられない場合、当人は口で呼吸をせざるを得なくなります。これは理想的な状態ではありません。というのも、仰向けになると呼吸して空気が出入りすると同時に緩んだ軟口蓋が前後に振動するため、呼吸がとてもうるさいからです。

鼻には三つの特別の機能があり、これは人が口で呼吸をするようになると発揮されなくなります。

1.保湿
2.ろ過
3.保温

肺が理想的に機能するためには鼻呼吸が欠かせない、ということは多くの研究によって証明されています。鼻を迂回してやってくる空気は上記の作用を持たないため、肺にとって理想的な空気ではないのです。

鼻中隔歪曲、扁桃腺肥大、鼻ポリープ、アレルギー等によって鼻腔がブロックされている人は口で呼吸することを余儀なくされます。

幸い、鼻がブロックされていることによって起きているいびきは改善・治療することが可能です。妨害されている鼻腔が原因だと断定するためには、鼻、鼻腔、喉、そして首を完全に検査する必要があります。実際、鼻中隔歪曲が最も一般的な原因であるため、この構造を手術で治すことでいびきが治る人もいます。

2 肥大化したアデノイド

これは子供がいびきをかく原因として一般的です。アデノイドは巨大なリンパ組織であり、鼻腔の奥、喉の高い位置、口蓋の奥に位置するもので、感染を予防するための組織です。

3 腫れて下にのびてぶら下がった口蓋垂

一般的にこれはアレルギーの結果です。前後に振動し、いびきの音を発生させます。

4 身体の構造や体格

典型的には、体重過多で首が太い男性です。レスラーを思い浮かべてみましょう。40歳にもなると喉の内部の組織は力を失いはじめます。組織は柔らかくなって、くたっとします。男性においては、首が太く短い結果、喉の内壁の柔らかい組織が文字通り気道に落ち込み、呼吸がうるさくなります。

5 肥大化した舌

甲状腺機能不全等が原因である可能性があります。この場合、睡眠中に肥大化した舌が喉に落ち込み、気道がブロックされていびきが発生します。

いびきの原因を正確に特定するため、頭部と頚部の完全な検査を受けることをおすすめします。

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