尿が漏れる時

その他

尿漏れ。これは、尿道から尿が漏れるのを防げないということです。尿道とは、尿を膀胱から体外に排出する管です。尿漏れは、加齢、手術、体重増加、神経障害、出産によって起こることがあります。尿漏れによって、日常生活に影響がでないように、できることがたくさんあります。

スキンケア

尿道付近の皮膚には、特別なケアが必要です。以下のようなステップが役立つかもしれません。

排尿直後、尿道の周囲をきれいにしましょう。これにより、皮膚の炎症を防ぐことができます。また、感染病も予防できます。医療提供者に、尿漏れ患者専用の皮膚クリーナーを勧めてもらいましょう。

入浴時には、お湯で優しく洗いましょう。激しくこすると、皮膚をいためる可能性があります。入浴後は、保湿剤と保護クリームを塗りましょう。

マットレスが濡れてしまったら、きれいにしましょう。

尿がマットレスにしみるのを防ぐために、耐水性シートを使用するのも良いかもしれません。

食事

健康的な食事をとり、定期的に運動をしましょう。肥満である場合、体重を落とす努力しましょう。体重が重すぎると、排尿を止める筋肉が弱まります。

水分を十分に摂りましょう。

・十分に水分を摂ることで、臭いがなくなります。
・水分を多く摂ることで、漏れを減らせるかもしれません。

就寝の2~4時間前には、絶対に何も飲まないようにしましょう。夜の尿漏れを防ぐために、就寝前に膀胱を空にしましょう。

尿漏れを悪化させる食べ物や飲み物を避けましょう。そのような食べ物、飲み物は以下の通りです。

・カフェイン(コーヒー、お茶、炭酸水の一部)
・炭酸水やスパークリングウォーターなどの炭酸飲料
・アルコール飲料
・柑橘系の果物やジュース(レモン、ライム、オレンジ、グレープフルーツ)
・トマト、トマトベースの食べ物、トマトソース
・辛い食べ物
・チョコレート
・砂糖やハチミツ
・人工甘味料
・牛乳や乳製品

便秘を予防するために、食事に、より多くの食物繊維を取り入れるか、食物繊維のサプリを摂取しましょう。

運動時には、これらのステップに従いましょう。

・運動前に、決して水分を摂り過ぎないようにしましょう。
・運動直前に排尿しましょう。
・漏れた尿を吸収するために、パッドをつけるか、尿の流れをブロックするために、尿道に詰め物をしましょう。

尿意をコントロールする

運動をすることで、尿が漏れやすくなる人がいます。尿意をコントロールするために、避けた方が良いことは、以下の通りです。

・咳、くしゃみ、いきみ、または、骨盤筋に余分な圧力がかかる活動。咳やくしゃみの原因となる、風邪や、肺疾患を治療しましょう。
・とても激しい持ち上げ運動

尿意を気にしないために何ができるか、医療供給者に尋ねましょう。数週間後には、尿漏れの頻度が減っているはずです。

トイレに行く間隔が長くなるように、膀胱を鍛えましょう。

・10分間、尿意を寄せつけないようにすることから始めましょう。少しずつこの時間を長くし、20分待てるようにしましょう。
・リラックスし、ゆっくりと呼吸できるようになりましょう。尿意を頭から消すための方法も試しましょう。
・目標は、排尿を最大4時間まで、我慢できるようになることです。

尿意を感じていなくても、決められた時間に排尿しましょう。2~4時間ごとに排尿するように決めましょう。

膀胱を完全に空にしましょう。一度トイレに行った後も、数分後に再度行くようにしましょう。

長時間、尿を我慢するように膀胱を訓練していても、漏れるかもしれないと感じたら、決められた回数よりも頻繁に、膀胱を空にしましょう。この場合、膀胱訓練のための、特定の排尿時間は保留しましょう。尿漏れを防ぐために、膀胱訓練以外の時には、必要なだけ、排尿しましょう。

症状の改善に役立つ薬がないか、医療供給者に尋ねましょう。

手術も、選択肢の一つにあるかもしれません。手術が治療の候補にあるか、医療供給者に尋ねましょう。

骨盤底筋の強化

医療供給者に、ケーゲル体操を勧められるかもしれません。これは、尿の流れを止めるときに使う筋肉を強化する体操です。

バイオフィードバックを用いることで、どうしたら、適切にこの運動をできるかを学べるでしょう。医療供給者が、コンピューターで測定を行い、筋肉の締め方を習得するのを手伝ってくれるでしょう。

骨盤底筋理学療法を行うのも効果があるかもしれません。効果を最大化するための体操の方法について、理学療法士が教えてくれるでしょう。

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