歯科衛生と歯ぎしり
歯ぎしりをやめる方法
寝ている間に歯ぎしりをするのを防ぐために、歯科医にマウスガードを作ってもらうことができます。
もしストレスが原因で歯ぎしりをしているなら、ストレスを緩和する方法を歯科医もしくは医師に相談してみましょう。ストレスに関してのカウンセリングに参加してみたり、運動プログラムを始めてみたり、作業療法士に会ってみたり、筋弛緩薬の処方をもらったりすることも、提案されるかもしれない選択肢に含まれます。
もし睡眠障害が歯ぎしりを引き起こしているなら、その治療をすれば歯ぎしりの習慣が軽減されたり治ったりするかもしれません。
歯ぎしりをやめるためのその他のアドバイスには、次のようなものも含まれます。
・コーラやチョコレート、コーヒーなどの、カフェインを含む食品や飲料を控えたり、減らしてみたりする。
・アルコールを控える。飲酒をした後は、歯ぎしりが悪化する傾向にあります。
・鉛筆やペンなど、食べ物ではないものは噛まない。顎の筋肉が噛みしめることに慣れてしまい、歯ぎしりをする傾向が高まるため、ガムを噛むのも控えましょう。
・歯を食いしばったり歯ぎしりをしないようにトレーニングをしましょう。もし日中に歯を食いしばったり歯ぎしりをしたりしていることに気づいたら、舌の先を歯と歯の間に置きましょう。この練習をすることによって、顎の筋肉の緊張をほぐすことができます。
・夜に耳たぶの前あたりの頬に暖かい手ぬぐいを当てることで、顎の筋肉をほぐしましょう。
子供も歯ぎしりをするのか
歯ぎしりは、成人だけの問題ではありません。約15~33%の子供が歯ぎしりをします。歯ぎしりをする子供は、主に2つの時期にする傾向にあります。まずは乳歯が生えてきた時で、次が永久歯が生えてきた時です。ほとんどの子供は、これらの歯がある程度生え終わった時に歯ぎしりの癖も治ります。
一般的に、子供は日中よりも寝ている間に歯ぎしりをします。子供が歯ぎしりをする正確な理由はわかっていませんが、歯並びの悪さや上下の歯の不規則な接触、病気やその他の健康問題(栄養不足、ギョウチュウ、アレルギー、内分泌疾患など)、また、不安やストレスなども含めた精神的な要因も考えられます。
乳歯の歯ぎしりは、めったに問題にはなりません。しかし、歯ぎしりは顎の痛み、頭痛、歯のすり減り、顎関節症(TMD)の原因となり得ます。もしお子さんの歯がすり減っていたり、お子さんが歯の過敏症を訴えたら、歯科医に相談してみましょう。
子供に歯ぎしりをやめさせるための具体的な方法には、次のようなものが含まれます。
・特に寝る直前の子供のストレスを減らす。
・筋肉をほぐすために、マッサージやストレッチを行ってみる。
・お子さんがたっぷりと水分を摂るようにする。脱水は、歯ぎしりと関連しているかもしれません。
・もしお子さんが歯ぎしりをするなら、歯科医にお子さんの歯の検査を行ってもらう。
幼稚園生の子供には、治療介入はたいてい必要ありません。しかし、もっと大きな子供は、歯ぎしりを防ぐために一時的なクラウンや、夜のマウスガードなどといった他の手段が必要かもしれません。