いびきの原因

症状

いびきは頭部と頸部にある柔らかい組織が呼吸と同時に振動することによって引きこされます。

以下の部位がその影響を受けます。

・鼻腔
・軟口蓋(口の上顎の奥にある柔らかい組織)
・舌の付け根
・扁桃腺(舌の上の、口と喉が交わる場所に位置する小さな腺)
・口蓋垂(軟口蓋の扁桃腺の間の部分からぶら下る円錐形の小さな組織)

睡眠中、頭部と頸部の気道はゆるんでおり、狭くなっています。気道の狭窄が、呼吸し気道内の気圧を変化させるスピードを速めていると考えられています。これによって柔らかな組織は側面の気道を吸いながら振動するのです。

この効果は、気道が部分的にブロックされている状態によるものでもあります。これは扁桃腺肥大や風邪等のコンディションによって引き起こされます。

未処置のままいびきを放っておくと、状態が悪化することが分かっています。いびきをかいている時に起こる振動は頭部・頸部の筋肉と連結している血管にダメージを与えるようです。この状態が何年も続くと、筋肉が衰えてしまうのです。

頭部と頸部の筋肉が衰退すると、気道を開けておく機能が発揮されなくなります。したがっていびきをかく頻度が上がり、またとてもうるさいいびきをかくことになります。

リスクの増大

習慣的にいびきをかくリスクを増大させる要素として以下のものがあります。

・肥満
特に首の周りに多量の脂肪を抱えている場合に顕著です。通常、首の外周が43cm以上の人は頻繁にいびきをかきます。
・飲酒
アルコールは睡眠時の筋肉を緩ませますから、気道がより狭くなってしまいます。
・鎮静剤やいくつかの種の抗鬱剤の使用
これらの薬剤が体内でアルコールと同じ働きをする人がいます。
・喫煙
タバコの煙は気道に炎症を起こさせるため、気道が大幅に狭くなります。
・アレルギー性鼻炎
ダストや花粉に対するアレルギー反応が起きる結果、鼻腔内が腫れて炎症が起きます。

いびきの程度が甚だしい人は、睡眠中に気道が一時的にブロックされる閉塞性睡眠時無呼吸を患っている可能性があります。

関連記事一覧