PTSDの症状

症状

もう過去のことだと思っていましたか?衝撃的な出来事が起こってからしばらく時が経つと、心と体が回復したと考えてしまうのは当然のことです。しかし、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の症状は数ヶ月、さらには数年後に現れることもあります。

特に自分の頭の中で起こっている場合は、発疹や腕の骨折とは違い、PTSDは特定するのが難しいです。うつ病や怒りのように見えたり感じたりするかもしれませんが、PTSDはこれらとは異なります。また、睡眠の質から家庭や職場における人間関係まで、あらゆることに影響します。

もし次の症状がひとつでも見られたら、医師に診断してもらいましょう。

記憶

そのことを考えていようがいまいが、衝撃的な出来事の記憶はよみがえってきます。寝ている間に悪夢として現れたり、日中にフラッシュバックとして起こることもあります。これは、まるで初めてその出来事を体験するかのように思い出すということです。

どちらも、不安、恐怖、罪悪感、もしくは疑念を抱く原因となる可能性があります。これらの感情は、寒気や震え、頭痛、心臓の動悸、パニック発作という身体的な形で現れるかもしれません。

回避

そのことを考えたくないかもしれません。話したくないかもしれません。場所や活動を含む、その出来事を思い出させる人や物すべてから距離を置くかもしれません。

回避は、その出来事と関連のある人だけではなく、人全般から離れるということを指す場合もあります。このことにより、孤独に感じるかもしれません。

態度の変化

医師は、これを「過覚醒症状」と呼びます。この症状は、普段よりも感情を激しくしたり、いつもとは違う反応をさせたりするかもしれません。例えば、もしあなたが普段はとても慎重に運転しているとすれば、スピードを出しすぎたり運転中に非常に乱暴になったりするかもしれません。理不尽な怒りの爆発は、よく見受けられます。

多くの人は、集中することが困難になります。危険な状態に置かれていたり、攻撃されていると感じることは、集中力を途切れさせ、日課をこなす邪魔になるかもしれません。また、これは悪夢の有無など、睡眠の問題にもつながる可能性があります。

気分変動

PTSDは、必ずしも悪夢やフラッシュバックなどの手掛かりが伴うとは限りません。その衝撃的な出来事とは関係のない気分変動のように見える場合もあります。

否定的な面からPTSDの症状だと判断することができるでしょう。絶望的になったり、無感覚になったり、自分や他人について悪く思ったりするかもしれません。自殺についての考えは、現れたり消えたりします。深い罪悪感や恥ずかしさもまた、一般的です。

普段は楽しんでいる活動に関心を持たなくなるかもしれません。親しい友人や家族との関係を続けようという動機も低くなるでしょう。

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