関節リウマチ

治療方法

 

関節リウマチと付き合っていくことは、人生を大きく左右するかもしれません。症状を抑え、関節の損傷を軽減させるためには、長期的な治療が必要になることもあります。

感じる痛みや動かしにくさ、関節の損傷の程度によっては、日常的で単純な仕事のやり方さえ変えなくてはならない場合があります。それらの仕事をやり遂げるのに、以前より時間や労力が必要になることがあります。

以下に、症状を抑えるためにできることをいくつか紹介します。

自己管理

日常生活において、自己管理は必要不可欠なものです。自己管理には、周囲の人からの助けも借りながら、自分の健康状態に責任を持つことが含まれます。

心身共に健康な状態の保持、病気や事故の予防、軽い症状や長続きする症状に対する効果的な対処、といったことのために日頃から何をやっているかなどが自己管理の例です。

長期に渡って症状がある人は、自分の健康を気遣えるようになることで多くの恩恵を受けられます。長生きできたり、生活の質が向上するだけでなく、より活動的で自立的になることができるでしょう。

薬の服用

後に関節の損傷などの問題が起こる危険性を減らしたり、病気の再発を予防したりするために、症状が軽くなってからも薬は処方された通りに服用しましょう。もし薬や副作用について疑問や心配があるなら、健康管理チームに話してみましょう。

薬を処方される時に、他の薬やサプリメントを併用した場合の影響などが記載された紙ももらえます。それを参考にするのも有効な手です。

痛み止めや栄養補助食品などの、市販の医薬品を服用する際には、健康管理チームに確認を取りましょう。これらは、処方された薬の妨げになることがあります。

定期的な検診

関節リウマチは長期的な症状であるため、状態と治療が適切かどうかをみてもらうために、定期的に健康管理チームと接触することのなるでしょう。

疾患活動性スコア(DAS)という、最適な治療を決定するのに役立つ指標を、定期的に測定してもらうこともできます。

健康管理チームが患者のことを知れば知るほど患者の助けになりますので、少しでも心配なことがあれば相談するのが最良です。

体調を管理する

関節リウマチの患者は、年に一度インフルエンザの予防接種を受けることを推奨される場合があります。

また、肺炎球菌性肺炎という重度の胸部感染症にかかるのを防ぐために、肺炎球菌のワクチンを一度受けることを勧められる場合もあります。

症状が再発している時は、関節が特に痛み炎症を起こすので、しっかりと休養をとりましょう。腫れと痛みが大きい関節にさらに負担をかけると、悪化することが多いです。

健康的な食生活と運動

定期的な運動と健康的な食生活は、関節リウマチの人だけでなく、全ての人に勧められています。心臓病や様々な種類の癌も含む、多くの病気を予防するのに役立ちます。

定期的に運動することで、ストレスを軽減したり、関節を動かしやすく保ったり、関節を支える筋肉を強化したりすることができます。肥満は関節にさらに負担をかけますが、運動を通じて体重を減らし、その負担を取り除くこともできます。

しかし、休養と運動のほどよいバランスを保つのも重要です。休養をとれば関節の腫れが引きますが、動かさないでいると関節は固まり、筋肉は弱くなります。自分に合った運動と、休養とのバランスを見つけなければいけません。

運動を始める際には、運動の量は徐々に上げていくことを忘れてはいけません。また、ある運動によって関節が熱をもって腫れたり、激しい痛みが生じたなら、すぐにやめて休みましょう。そうでない場合は運動を続けても問題ありません。

ある運動によって毎回症状が再発するようなら、その運動は避けて、別のものを探しましょう。一般に、段差を使った運動や、ラグビーやアメフトなどの接触競技は、強い衝撃を伴うので問題が起きやすいです。関節への負担が小さい運動の例としては、水泳やサイクリング、ウォーキングやアクアビクスなどがあります。

さらに詳しく知りたい場合は、理学療法士に聞くと自分に最適な運動を教えてくれます。

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