何が認知症の可能性を高める?

その他

「認知症」を抱えている人は、記憶を含む精神的な能力を失っており、日常生活に影響を及ぼし始めてます。アルツハイマー病は最も一般的な原因の1つですが、他にも多くの要因があるとされています。

認知症は加齢に伴うものが一般的です。しかし、認知症は加齢による通常の記憶能力の変化とは異なります。

認知症を発症させる要因は、多くの条件によって左右されます。中には遺伝子の状態など、変えることができない要因もありますが、リスクを軽減することができるものも、あります。

アルツハイマー病

認知症(60%〜80%)を患うほとんどの人々は、アルツハイマー病にあります。

認知症のリスクを下げることができる?

体重、血圧、血糖値、コレステロール値が正常であれば、アルツハイマー病のリスクが低くなる可能性があります。運動や健康的な食事(果物、野菜、全粒粉、赤身のタンパク質など)など、心臓にとって健康的なことは、脳にとっても有益です。

アルツハイマー病を予防するための実証済みの方法はありませんが、全身をケアすることで、リスクを軽減することができます。ほとんどの日を通して、運動することを習慣にしてください。

また、社会との関わりを強めること、そして脳を刺激するが、アルツハイマー病を発症する確率が低くなるとする研究もあります。ただしこの研究は、人間関係や精神的に刺激的な活動が、アルツハイマー病を予防と証明するものではありません。

それでも、あなたが一緒にいて楽しい人と時間を過ごしたり、人生を通して新しいことを学ぶことに、なんらデメリットはありません。

リスクを下げる可能性を増やすために、できることはあります。

ある種の遺伝子欠損は、アルツハイマー病に罹患する可能性が高くなります。多くの遺伝子が関与しており、特にアポリポタンパク質E(APOE)と呼ばれるものは、60歳以降に始まるアルツハイマー病の原因になるとされています。

確かに、特定のAPOEの組み合わせを持っていれば、アルツハイマー病になる可能性が高くなります。しかし、あなたは違うかもしれません。この組み合わせが見られるからといって、必ずしも皆アルツハイマーになるわけではありません。また、アルツハイマー病の人で、この遺伝子異常がまったく見られない人も中にはいます。このことは、ほとんどの医師がアルツハイマー病の遺伝子検査を推奨しない理由です。

アルツハイマー病になる他の原因としては、以下が考えられています。
・年齢(65歳を超えると、リスクがあがると言われています)
・性別(女性の方が寿命が長いので、可能性が高いとされています)
・重度の頭部外傷の経験
・ダウン症候群
・家族歴(家族にアルツハイマー病の人がいる、確率は上がります。)

血管性認知症

血管性認知症は、脳の血管が損傷して、酸素と必要な栄養を供給できないときに起こります。

脳卒中によって脳組織が損傷することで、血管性認知症を引き起こす可能性があります。このことが起きる可能性は、年齢を重ねるごとに増しますが、一般的な老化現象とは異なります。

認知症のリスクは下げることができる?

はい。運動、喫煙、健康的な食事など、心臓に良いことを試みることは、血管性認知症の可能性を低くする良い方法です。

健康を管理することによって、血管性認知症を遅らせ、悪化するのを防ぐことができます。また、有効になり得る薬について医師に相談してください。

レビー小体による認知症

レビー小体と呼ばれるタンパク質沈着物が、時間とともに脳の神経細胞に発生することで、記憶喪失や運動に関する問題を起こす事があります。このタイプの認知症は、全症例の約10%〜25%を占めています。

リスクを下げることができるか?

残念なことに、原因はまだはっきりしていないため、リスクを下げる方法は明らかになっていません。

遺伝的な関係性もわかっていません。ただし、60歳以上の男性が、可能性が最も高いとされています。パーキンソン病やレヴィー小体認知症の家族がいる人は、そうでない人に比べて。可能性がより高いとされています。

パーキンソン病による認知症

パーキンソン病に罹っている人は、レビー小体と呼ばれるタンパク質沈着物を脳に持っています。研究者たちは、パーキンソン病患者は、アルツハイマー病に見られるようなタンパク質の「プラーク」や「もつれ」を脳に持っている可能性があると考えています。

リスクを下げることができる?

実証済みの方法はありません。パーキンソン病を引き起こす原因は分かっていませんが、まれに遺伝的変化が原因となる可能性があります。また環境中の毒素などの接触が、パーキンソン病になるリスクを高めると考えられています。

あなたのパーキンソン病になるリスクを高める他の要因としては、以下が考えられています。
・年齢(60歳以降は、リスクが上がります)
・家族歴(家族の誰かが持っている場合、確率が上がるとされています)
・性別(男性の方が発症リスクが高いとされています)

ハンチントン病

特定の遺伝子の異常が、この脳障害の原因だとされています。このことで、、運動や思考、認知症の問題につながります。ハンチントン病の症状は、30歳から50歳の間に発症することが多いですが、80歳であっても発症する可能性はあります。

リスクを下げることができる?

できません。ただし、遺伝の可能性については、遺伝子検査を受けることができます。結果がでても、どのような症状を呈しているのか、またいつ発症するのかはわかりませんが。しかし、検査を行うことで、病気にかかっているかどうかは確認することができます。

現時点では、ハンチントン病の治療法はなく、進行を止める方法も、遅くする方法もありません。しかし、症状に効果のある治療法はあります。

前頭側頭型認知症

前頭側頭型認知は、脳の前頭葉および側頭葉を収縮、萎縮させる、珍しい障害の群です。

症状はしばしば40歳から75歳の間に現れます。原因はよく分かっていませんが、認知症の家族歴がある人は、リスクが高まる可能性があります。

リスクを下げることができる?

リスクを軽減する方法は明らかに放っていません

正常圧水頭症

この症状は、閉塞されることで、脳の特定部分における脳脊髄液が多くなりすぎる場合に起こります。認知症、失禁、歩行障害の原因となります。

正常圧水頭症の原因は、よく分かっていません。しかし、もしあなたが次のいずれかを持っていれば、より可能性が高くなります。

・脳動の脈瘤または出血(くも膜下出血とも呼ばれる)
・頭部の外傷
・髄膜炎などの感染症
・脳の手術(開頭術と呼ばれます)

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