妊娠中の刺青について

お腹

今妊娠中だけれどタトゥーを入れることを考えているようであれば、考えてみないとならないことがいくつかあります。

タトゥーを入れることで自分の妊娠をお祝いしようと思っていますか?もっとよく考えてみましょう。リスク自体は大きいわけではありませんが、母子ともに健康でありたいと願うために自分が努力をしている時には、リスクは自分が思っている以上のものかもしれません。次のようなことを考えてみてください。

感染症

タトゥーのインクは血流には入りませんが(針は肌の0.3センチまでしか浸透しません)、いくつかの研究ではタトゥーインクの中にはリンパ節を通じて、代謝されたり、作用しているものがあるということが示唆されていました。珍しい例では、インクが細菌に感染していたこともありました。もちろん、針を刺すことでいつでも感染のリスクがあります。汚染された針から肝炎やヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染する心配もあります。行政機関からの要請により、多くのタトゥー店では道具や用具については、綿密に清潔を保っています。(確認したほうがよいものは、タトゥーアーティストとしての資格があるかどうか、器具を消毒する機器である加圧滅菌機があるか、新品の手袋、包帯、針、色素
を客ごとに変えているか等です。)

(翻訳者注:これはアメリカの情報のようですので、日本には彫り師(タトゥーアーティスト)の免許はなく、医師免許が必要ということになっています。しかも、医師免許がある人が彫り師をしていることはまずないので、ここの記述はよく検証して変更して使うか使わないか決めてください。)

硬膜外麻酔

色素性組織が脊柱に押し込まれることで、何らかの組織増殖や感染症の原因になるのではないかという説に基づいて、産婦人科医や麻酔専門医は背中にタトゥーを入れている女性に対して硬膜外麻酔をすることが安全かどうか心配をしています。これについて調べた調査はわずかしかありませんが、これまでのところ、実際にこれに関する問題が起こったことはないようです。とはいえ、背中にタトゥーがある場合、またはタトゥーを入れようと考えている場合、事前に医師と話し合っておくことで、分娩室で慌てることがなくなるはずです。

皮膚の伸縮

妊娠第15週の肌には新しいタトゥーは均整がとれて見えますが、妊婦の体型になった後は歪んで変形してしまいます。特にお腹や体側など、妊娠時に皮膚が伸縮しやすい場所にタトゥーを入れた場合にそうなります。妊娠線ができる可能性もあるため、タトゥーの真ん中に線がでてくることもあります。(妊娠線がよくできる場所は、腹部、臀部、胸、太腿です。)

すでにタトゥーを入れている場合は?

タトゥーを入れている場合は問題はありません。ただタトゥーが伸びるのを見ていることしかできません。(ビキニラインに入れた蝶は鷲のように大きくなり始めることでしょう。)

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