うつから復帰するために生活を整えましょう
うつの症状を和らげるためにできることはたくさんあります。ライフスタイルを変えることは気分に大きな影響をもたらすことがあります。しかし、私たちのライフスタイルを変えるのはいつも簡単とは限りません。週に5回運動して、1日に最低8時間寝て、3食健康な食事を、2回軽食を取ると言うのは簡単ですが、実際には簡単なことではありません。うつになっている時は特に困難です。鍵は行動を変えるという考えに取り付かれないようにするというものです。また、たった一晩で悪い習慣を改めようとするべきではありません。それは意味を成さないのです。代わりに、生活を少し変えていくことから始めましょう。気分が良くなるのに応じて、さらに変えていきましょう。徐々に健康なライフスタイルに自分自身を慣らしていきましょう。
うつの治療に役立つライフスタイルの方策
運動をしましょう。定期的な運動は気分を向上し、良い睡眠の助けになるということが研究で明らかになっています。例えば、毎週3回有酸素運動することは、軽度から標準的な程度のうつ病の成人の約3分の2において、抗うつ剤と同等に働きます。そして10ヶ月定期的に運動をすると、抗うつ剤を服用した人の52%がうつなのに対し、運動した人の内うつなのは33%のみでした。結果は2000年のjournal Psychosomatic Medicineで公表されました。
運動プログラムを始める時は、まずはゆっくりと始めましょう。友達と近所を歩き回ることから始めることもできます。徐々に週のほとんどの日に運動ができるようにします。異なる運動を試して、本当に楽しいものを見つけましょう。好きなことをして他の人も巻き込めば、定期的な運動習慣を守り続ける助けになるかもしれません。
よく眠りましょう。うつや、時には抗うつ剤は、睡眠に干渉することがあります。うつの人には眠りすぎる人も、眠れなかったり早く目がさめてしまう人もいます。健康な睡眠習慣を生活に取り込むようにしましょう。定期的なスケジュールで生活しましょう。毎日同じ時間に寝起きしましょう。昼寝を避けましょう。寝る前に、寝室以外で良い本や癒されるような音楽を聴き、くつろぎましょう。そうすることで寝室を睡眠と性交だけの場所にできるかもしれません。
健康的な食事を取りましょう。うつを治したり、予防する食事は存在しません。しかし賢明な食事プランは健康な気持ちを保つことにつながるでしょうし、必要な栄養も取ることができます。食品群をカットし、食べることができるものを制限してしまう、人気のある食事に頼らないようにしましょう。ただ、基本的なものに注目するのです。カロリーに注意し、たくさん野菜を食べ、全粒粉の食事を取り、果物を食べ、脂肪と砂糖は制限しましょう。カフェインは不安の元になりますから、ソーダ、コーヒー、茶、チョコレートは削減しましょう。栄養士を探しているのであれば、医師に尋ねるのが良いでしょう。
アルコール飲料や薬物を避けましょう。アルコールと薬物はうつを増大させ、悪化させる原因になります。うつと薬物乱用はしばしば同時に起こります。加えて、アルコールとドラッグは抗うつ剤を適切に働かなくさせてしまいます。薬物依存問題を抱えているのであれば、今助けが必要です。中毒や乱用は、うつからの完全な復活を阻害します。
太陽の光を浴びましょう。年の特定の時期、ほとんどの場合は日の出る時間が短く、夜が長い冬の間に、うつ状態になってしまうということを見つけた人たちがいます。この形のうつは季節性情動障害(SAD)と呼ばれます。もしSADであれば、特別なランプで人工の太陽光を放射する光線療法について医師に聞いてみましょう。
つながりを保ち必要とされましょう。うつは活力を奪ってしまいます。外食や映画を観にいくなど論外で、かろうじて部屋を出ることができるだけのように感じるかもしれません。でも自分をちょっと駆り立ててみましょう。以前楽しかったものをする時間を取っておきましょう。家族や友人と外出しましょう。または楽しかったおもちゃを手にとってみましょう。活発でい続け、人生における人々とつながりを持つことで、気分が良くなるかもしれません。
1日にたったの15分でも、定期的に外出するようにするととても良いでしょう。その時間はリラックスや、個人的願望をかなえるためや、精神の充電になるものに使いましょう。
治療抵抗性うつ病であれば、これらの選択肢を既にいくつか試したことがあるかもしれません。あきらめないで下さい。ライフスタイルの変更はあなたとあなたの医師が適切な治療法を認識するのに重要なのです。