PTSDの原因は何か

その他

心的外傷後ストレス障害(PTSD)を抱えると、症状が現れたり消えたりすることがあります。車のバックファイアーの大きな音を聞くまでなんともないかもしれません。しかし突然、大きな恐怖に襲われます。戦争で闘っているイメージが鮮やかによみがえっているのです。

特定のトリガーがPTSDを引き起こすことができます。それにより、記憶が鮮明に思い起こされます。その記憶を何度も何度も経験しているように感じるかもしれません。トリガーには、光景、音、におい、または思考が含まれており、何らかの形で外傷体験を思い出してしまいます。

PTSDのトリガーは、暴行事件のニュースを見ることなどはっきりとしているものもあります。明確ではない、たとえば、晴れた日に襲われた場合、明るい青空を見ると気分が悪くなるかもしれません。トリガーを知ることで、PTSDにうまく対処できるようになることもあります。

どのようにトリガーはできるのか

危険に直面した時、あなたの体は闘争、逃避する準備を整えるか、固まってしまいます。心臓の鼓動は速くなります。あなたの感覚は高い警告を発します。脳は脅威に対処するために、正常な機能の一部を停止します。これには短期記憶が含まれます。

PTSDでは、脳は外傷体験を適切に処理しません。出来事の記憶を過去のものとして保存しないのです。その結果、安全であることがわかっていても、ストレスを感じ、恐れを感じます。

脳は、その記憶に光景やにおいのような詳細をつけます。これらはトリガーになります。これらが、体の警報システムをオンにするボタンのように動作します。そのうちの1つが押されると、脳は危険モードに切り替わります。これにより、人は恐怖を抱き、心臓の鼓動が高まり始めます。外傷体験の光景、音、感情が急に戻ってくるかもしれません。これはフラッシュバックと呼ばれます。

様々な種類のトリガーとは

外傷体験の直前または最中に起こったことを思い出させるものは、潜在的なトリガーです。それはたいてい感覚に結びついています。症状を引き起こす何かを見たり、感じたり、においをかいだり、触ったり、味わったりすることがあるかもしれません。トリガー自体は通常無害ですが、危険な状態にあるように体は反応します。

多くのことがPTSDを引き起こす可能性があります。最も一般的なもののいくつかは次の通りです。

人々:外傷体験に関連する人々を見るとPTSDが始まる可能性があります。または、誰かが思い出させるような身体的特徴を持っているかもしれません。たとえば、ひげを生やした人があなたを強打した場合、他のひげのある男性によってその記憶をよみがえらせることになるかもしれません。

思考と感情:外傷体験の最中に感じたもの(恐怖、無力感、またはストレス)が、症状を引き起こす可能性があります。

物:外傷体験を思い出させるものを見ることは、PTSD発症の合図になる場合があります。

におい:においは記憶に強く結びついています。例えば、火事で生き残った人は、バーベキューの煙のにおいから気分を悪くする場合があります。

場所:外傷体験の場所に戻ることは、しばしばトリガーとなります。または、暗い廊下のようなタイプの場所は、反応を引き起こすのに十分かもしれません。

テレビ番組、ニュースレポート、映画:同様の外傷体験を見ると、しばしば発症します。これには、テレビ番組や映画のシーン、またはニュースレポートが含まれます。

感覚:痛みのような特定の感覚はトリガーとなります。暴行事件の生存者は、特定の身体部分に触れられることでフラッシュバックすることがあります。

音:特定の騒音、歌、声を聞くとトラウマの思い出がよみがえることがあります。例えば、車のバックファイアーを聞くと、退役軍人たちに銃撃を思い出させるかもしれません。

味:アルコールのようなものの味は、外傷体験を思い出させるかもしれません。

状況:状況と外傷体験を結びつけることがあるかもしれません。例えば、エレベーターに閉じ込められることで、交通事故で車に閉じ込められた時の気分を思い出すかもしれません。

記念日:2001年9月11日のテロ攻撃の生存者の多くがそうであるように、それを思い出すことなく外傷体験によって特別となった日を過ごすのはしばしば困難です。

言葉:特定の言葉を読んだり聞いたりすることで、PTSDが発症することがあります。

どのようにしてトリガーに気付けるか

明らかなものもありますが、些細なものもあります。実際には、反応が出るまで、何がトリガーであるか気付かないかもしれません。PTSD症状が「青」から出てくるかもしれません。しかし、それらの反応は通常、未知のトリガーによって引き起こされているのです。

危険に晒されているかのように感じることは、PTSDのトリガーを経験したという印です。セラピストがトリガーを特定するのを助けてくれるでしょう。適切な対処法も教わることができるでしょう。

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