乗り物酔い

症状

乗り物酔いとは

乗り物酔いとはバランス感覚や平衡感覚の乱れで、主に吐き気の症状を引き起こします。これは車や船、飛行機などで移動している時の動きによるものです。

乗り物酔いを起こす原因とは

乗り物酔いは、体のバランス感覚や平衡感覚、あるいは、空間知覚と関係があります。人間は次に挙げる感覚器官で自分の動きや空間内での位置を把握しています。

・内耳:動いている方向および空間内での自分の位置を感じています。
・目:動いている方向および空間内で自分の体がどこにあるのかを観察しています。
・皮膚への圧力および筋肉と関節の感覚受容体:体のどの部分が地面に触れていて、どの部分が動いているのか、さらに、重力や感覚受容体どうしの関係から自分の位置を感じ取っています。

中枢神経系(脳と脊髄)は以上で紹介した感覚器官から得た情報を処理しています。乗り物酔いは、各感覚器官から中枢神経系に伝えられてきた情報が一致しないときに起こります。たとえば、本を読みながら車に乗っているとき、内耳では体が移動しているのを感じますが、目では移動していない本しか見ていません。これが中枢神経系を混乱させる要因となってしまい、結果として吐き気を催してしまうのです。

どのような人が乗り物酔いになりやすいのか

乗り物酔いは非常によくあることで、大部分の人が生活の中で何度か経験していると思います。特に子供によく見られ、その大半に激しい症状が見られます。

他の家族よりも乗り物酔いに苦しむ家族がいることから、平衡感覚を司る内耳は特に遺伝すると考えられています。

ある状況下で乗り物酔いする傾向がある(よく車酔いするなど)と思ったら、他の状況下でも乗り物酔いしやすい可能性があります。

乗り物酔いの症状やそのサインとは

乗り物酔いの症状は以下の通りです。

・吐き気
・嘔吐
・めまい
・発汗
・不快感(なんとなく気分が優れなかったり体調が悪かったりすること)
・顔面蒼白
・寒気や気持ち悪さ

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