認知症

認知症とは？

認知症とは、社会的活動や職業上の活動の妨げになるほど、注意力、記憶力、言語能力、論理的思考能力、問題解決能力などの認知能力に、広く著しい機能障害が発生することです。

認知症ではないの症状とは？

認知症は、一時的な混乱、物忘れではありません。これは、自己制限感染症、基礎疾患、または、医薬品の副作用の結果だと考えられます。認知症は、時間と共に悪化することが多いです。

認知症の診断はどのように行われるのでしょうか？

認知症の診断の際、医療の現場では、特定の基準を使用します。認知症の診断基準は、注意力、適応力、記憶力、判断力、言語能力、運動神経と空間能力、機能の低下です。（定義によると、認知症は、うつや統合失調症によるものではありません。）

認知症はどれほど一般的なのでしょうか？

60歳の人の1％が認知症だと、報告されています。65歳を過ぎると、5年ごとに、認知症の頻度が倍増すると推測されています。

認知症の原因とは？

認知症の原因はたくさんあります。一般的に、認知症は、加齢に伴って現れます。アルツハイマー病は、最もよく見られる認知症です。他の原因としては、レビー小体認知症、血管性認知症、パーキンソン病に関連する認知症、前頭側頭葉変性症FTLD、そして、他の疾患によって引き起こされる認知症（甲状腺疾患、薬物中毒、アルコール依存によるチアミン欠乏症など）だけではなく、脳の損傷、脳卒中、多発性硬化症、脳の感染症（髄膜炎など）、エイズウイルスHIV感染症、脳中の体液の増加（水頭症）、ピック病、そして脳の腫瘍があります。

認知症はどのように診断されるのでしょうか

認知症の診断は、まず、患者の病歴を調べ、身体検査を行った医者が行われます。病歴や身体検査を頼りに、精密検査として何を行うかが決まります。精密検査として行われる可能性があるものには、血液検査や尿検査、胸部X線（レントゲン）検査、脳スキャンニング（MRIやCTスキャンニング）、脳電図、脊椎せん刺による髄液解析があります。

認知症治療はどのようなものでしょうか？

認知症の治療は、直接症状をコントロールし、治療可能な原因があるかどうかを確かめることが目的です。アセチルコリンエステラーゼ阻害剤のような医薬品により、認知能力の変化を遅らせることができる場合がありますが、医薬品の効能がとても小さいため、基礎疾患の悪化を阻止できないことが極めて多いです。興奮や、他の感情面での懸念は、一般的に、包括的な治療計画の一部として対処されます。