結核治療薬が、高所恐怖症を助けるかもしれない

症状

結核治療薬が、恐怖と不安の治療を促進する可能性がある。

結核を治療するために使用される薬が、高所恐怖症などの恐怖症を克服するために効果的な可能性があります。

研究者たちは、バーチャルリアリティを用いた行動療法に薬を加えることが、高所恐怖症の克服に効果を示すことを発見しました。

研究者たちは、D-サイクロセリン(DCS)として知られている結核薬が、恐怖反応を支配する、扁桃体と呼ばれる脳の領域に作用すると主張していました。 DCSの以前の研究では、げっ歯類の恐怖に効果があることが示唆されました。今回の研究は、心理療法と併用することで、高所恐怖症がある人間にも同様の効果が見られることを示しています。

研究の結果は、一般精神医学記録館の11月号に掲載されています。
薬が高所恐怖症の治療に役立つ可能性があります。

研究者たちは、行動心理療法では、高所恐怖症や、心的外傷後ストレス障害などの複雑な疾患を治療するために、恐怖消去と呼ばれるプロセスが使用されていると述べています。

エモリー大学医学部のマイケル・デイビス博士は、「恐怖消去では、重大な影響を及ぼさない記憶や物体に繰り返しの曝露することが含まれる」と報告しています。

この場合、研究者たちは、ガラス張りのエレベーターで上昇感を恐れている28人の参加者に仮想現実ヘルメットを使用しました。

2つの行動療法セッションの直前に、高所恐怖症のある参加者の半数を、DCSで治療し、残りの半数はにプラセボを投与しました。その後、1週間後と3カ月後に治療効果を評価しました。

研究では、DCSを受けた高所恐怖症の人が、プラセボを投与された人よりも、有意に改善していることが明らかになりました。

例えば、結核薬で治療をうけた患者は、高所に関する不安や、回避、否定的な態度が少なく、現実的に高所に身をおく回数がより多いと報告されました。

これらの効果は、治療後の1週間後にあわられ、3ヶ月間継続しました。

「私たちは、人間のDCSとバーチャルリアリティ療法を組み合わせることによって、認知行動療法の効果を促進することを期待していました。 今回の結果は、この組み合わせが効果的であり、これらの影響が長期間続く可能性があることを示しています。」

この研究を行った研究者たちは、高所恐怖などの治療のために、DCSを心理療法で使用するための特許を提出しています。

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