ローズヒップ

その他

ローズヒップはイヌバラの実であり、関節の健康を改善するための栄養補助食品です。毎日摂取した場合、関節炎の症状を和らげることができます。

概要

ローズヒップはバラ科の植物の実の抽出物を指しますが、ほとんどの場合、特にイヌバラの実の抽出物を指しています。

イヌバラの実(種の場合もあります)はすりつぶして粉にするか、お茶として飲まれ、骨関節炎やリューマチ性関節炎などのリューマチ性疾患を治療するために使われます。痛みや凝りを軽減することによって、関節の健康を改善します。

予備的証拠によって、ローズヒップは糖尿病、高血圧、高コレステロールの人にも良い効果をもたらす可能性があるということが示唆されています。ローズヒップには抗糖尿病作用があるという仮説が立てられていますが、この主張は研究を行うことによって裏付けられる必要があります。

ローズヒップは免疫抑制効果によって関節の痛みを和らげます。免疫系はリューマチ性疾患に影響を与える可能性があるのです。インターロイキン-1β(IL-1β)と呼ばれる炎症性サイトカインによって、軟骨細胞が関節の組織を消化し破壊してしまうタンパク質を作るようになります。適度な度合いであれば、このプロセスによって細胞交換が促進されますが、過剰な場合には、このプロセスによって長期にわたって関節組織の劣化が進むことになってしまいます。これが関節に問題を引き起こすのです。ローズヒップは血中のIL-1β値を減らすことはありませんが、タンパク質異化を活性化させる能力を妨げます。

ローズヒップは走化性を減らすこともできます。走化性とは、免疫細胞を組織へと運ぶことです。これは抗炎症メカニズム・免疫抑制メカニズムとして機能します。

基礎知識

○注意事項
・ローズヒップは走化性を減らすので、抗炎症作用が免疫抑制作用と見なされるかもしれません。免疫不全である人は摂取に注意が必要です。このような人にとってローズヒップが医学的に安全であるということは証明されていないからです。

摂取方法

ローズヒップの標準的な摂取量は1日5~10gで、これを2回に分けて摂取します。

通常、ローズヒップパウダーを摂取することの方が推奨されています。

ローズヒップは食事と一緒に摂取することが望ましいです。

研究では40gもの量が使われたこともありました。いくらかの胃腸障害を除いては、このようなたくさんの量のローズヒップを摂取することに害はありません。

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