貧血について

検査方法

診断方法

全血球算定(CBC):貧血の診断にはヘモグロビン値とヘマトクリット値(血液サンプル内の赤血球の割合)の両方が使用されます。CBC検査では、この両方の値を明らかにすることが可能です。通常、ヘマトクリット値が男性で41%未満、女性で36%未満の場合は、貧血として診断されます。世界保健機関(WHO)は、妊娠中でない女性はヘモグロビンが1デシリットルあたり12グラム未満、男性は13グラム未満の場合を貧血と定義しています。

フェリチン検査:CBC検査でヘモグロビン値とヘマトクリット値が低かった場合、診断を裏付けるためにフェリチン検査が行われるかもしれません。この検査は、体内にどれくらい使用可能な鉄分が保存されているかを見るためのものです。

総鉄結合能(TIBC)測定検査:この検査では、血液中に鉄分がどれほどあるかを測ります。鉄分値が低く、トランスフェリン値やTIBCが高い人は、一般的に鉄分不足であると言われます。

ヘモグロビン電気泳動:ヘモグロビン電気泳動とは、鎌状赤血球症を診断するために使われる血液検査の一つです。検査ではヘモグロビン溶液の中に電気を走らせます。その際、ヘモグロビンの様子によって、ヘモグロビンの移動する距離が異なります。この技術によって通常のヘモグロビンと、鎌状赤血球のヘモグロビンとを見分けることが可能になります。

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