強迫性障害ための治療

その他

強迫神経症(OCD)は治療可能な状態です。どれだけ、その人の人生に影響を及ぼしているかによって、治療法は異なります。

2つの主な治療法は次のとおりです。

心理療法

通常、恐怖と強迫観念に直面するために効果的な治療の一つです。

通常、脳内の化学物質のバランスを変えることによって作用する抗うつ薬の一種です。

比較的軽度のOCDには、通常、短い治療コースが推奨されます。より重症度の高いOCDは、より長い期間の治療および/または投薬を必要とすることがあります。

これらの治療法は非常に効果的ですが、効果が見られるまで、数ヶ月かかることがあるということを、認識しておくことが重要です。

心理療法

OCDの治療は、通常、曝露反応妨害法(ERP)と呼ばれる、認知行動療法(CBT)の一種です。

曝露反応妨害法には以下があります。
・セラピストと協力して、自分の考えを物理的な感情や行動などの、個別のものに分ける
・自分の恐怖に直面し、強迫的な行動を起こさずに、強迫観念を起こさせる。(まず最初に不安を最小限に抑える状況から始めます。)

治療は難しく、恐ろしいように感じるかもしれませんが、多くの人々は、彼らの強迫観念に立ち向かうと、不安は最終的に改善されるか、または消え去ることが分かっています。

かなり軽度のOCDを患っている人は、通常、約10時間のセラピスト治療と、セッション間の自宅での練習が必要です。より深刻な場合には、より長い時間が必要になる場合もあります。

心理療法で、強迫性障害の治療に効果が見られない場合、またはOCDがかなり重度である場合は、薬が必要な場合があります。

処方される主な薬は、選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)です。この薬は、脳内のセロトニンと呼ばれる化学物質のレベルを上げることによって、OCD症状を改善するのに役立ちます。

効果が現われるまでに、12週間薬を飲む必要がある場合があります

ほとんどの人は少なくとも1年間は治療が必要になります。中には何年間も薬を服用する必要がある人もいますが、厄介な症状が、殆どまたは全くない場合は、薬を辞めることもできます。最大2年間の治療期間にわたって、症状が悪化し続ける可能性もあります。

医者に最初に相談せずに、SSRIの服用を中止しないようにしてください。副作用を引き起こす可能性があります。治療を中止する際は、副作用起こる可能性を減らすために、徐々に量を減らしていきます。症状が再発した場合は、再び用量を増やす必要があります。

副作用

SSRIの副作用としては、以下があります。

・興奮したり、精神的に不安定なる
・体調が悪いと感じたり、実際に体調を崩す
・下痢または便秘
・めまい
・睡眠障害(不眠症)
・頭痛
・性欲の低下

ほとんどの副作用は、体が薬に慣れてから数週間後には改善されますが、残る場合もあります。

更なる治療

上記の治療法を試しても、OCDが依然としてコントロールできない場合、専門医チームによるさらなる治療が必要になることがあります。

OCDが重症であり、長期的かつ治療が困難な一部の人は、国のOCDサービスを紹介されることもあります。

このサービスは、地域のOCDサービスから得られる治療で効果が見られなかったOCD患者の診断と治療を行います。

このサービスを受けるためには、重度のOCDと診断され、かつ以下を行なった経験が必要になります。

・少なくとも3ヶ月間推奨用量で、少なくとも2つの異なるSSRIによる治療を行なったことがある。
・診療所と自宅の両方で、心理療法を2回以上試みたことがある
・クロミプラミンと呼ばれる異なるタイプの抗うつ剤や、SSRIのような、通常推奨されているより高い用量での別の薬による追加治療を受けたことがある

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