認知症の管理
その他
認知症の進行を止めたり、完治することのできる薬は今のところ開発されていません。しかし、記憶力を向上させ、病状の悪化を遅らせることのできる新しい薬はつくられています。
認知症の薬を新たに開発することは、研究の盛んな分野です。科学者は数多くの新しい薬の実験を行っていて、近いうちに治療薬ができることが期待されます。
認知症における行動的困難のための薬はすでに開発されています。作業療法士もまた、病気の早い段階での行動的困難を改善する手助けをすることができます。外付けの記憶補助装置は、薬とともに使用されることによって、生活の質を向上させることに大きく貢献することができます。
家族の一員、配偶者、友達(世話をする人)は、認知症を患っている人を適切に介護する上で非常に重要な存在です。世話をする人の生活の質は、認知症患者の生活の質にも大きく影響します。
世話人の感情は患者が病気の間に激しく変化するため、感情を管理できるようにするためにも世話人はこのことを知っておくべきです。この病気と闘う最善の方法のひとつとして、病気についてなるべく詳しくなるということが挙げられます。
感情の変化や行動的困難を管理することは、問題を引き起こすかもしれません。世話をする人は、可能な策略に親しんでおくべきです。多くの場合、これらの難事の管理には薬の力を借りないほうが良いかもしれません。薬は鎮静剤の作用を引き起こすことがあり、これは記憶力にとって逆効果となってしまいます。