あくびには何が含まれているのか?

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私たちはみなあくびをします。あくびは自然の作用で、時には恥ずかしいこともあります。あくびをしすぎると、実に迷惑かつ気が散ることになります。どうやらあくびは生理的なものらしいと考えられています。あくびを何千回もせずに人生を過ごせる人などいないでしょう。

それでは、人が一生でするあくびの平均回数は何回なのでしょう?

より良い質問:あくびとは何か?

私は睡眠の専門家で、あくびは頻繁に疲労と結び付けられるため、あなたはこの疑問は既に解決されていると思うでしょう。しかしあくびは性的興奮を示すことがあるという、あくびについてのおかしな、短い文章を読んだとき、私はこの口を数秒間開く不可解な世界を少し深く掘り進めようと決めたのでした。

技術的には、あくびは空気の同時吸入と、呼息に続く鼓膜の伸張の反射です。これが説明されて喜ぶ人もいるでしょう。しかし、これはほとんどの人が何よりも知りたがることなのです。

あくびはいつも消耗、疲れや睡眠の欲求と関連しているのでしょうか?実際は、そうではありません。あくびは様々な状況と、ストレス、退屈、刺激不足(退屈の記号になり得ます)と働きすぎ(疲労の別のコードです)といった感情にまで関係しているのです。あくびがなぜ「生理的」なのか、誰かがあくびをするのを見る(あるいは、それについては、誰かのあくびを聞いたり、さらにはあくびについて考えたりする)とあくびが引き起こされるのはなぜか、私には分かりません。まだあくびは出ませんか?

奇妙なことに、私たちはなぜあくびをするのか、実際には分かっていないのです。睡眠に多くの謎があるのと全く同じく、この世界的に共通の人間の行動にも謎が多いのです。そして、実際には、ほとんどの動物はあくびをするのです。1匹のあくびをしているサメは群れ全体にあくびの反応を引き起こしうるのです。それでも、人間のあくびを説明する説がいくつか存在するのです。

・血液中の二酸化炭素の上昇が、酸素をもたらすためにあくびを起こすのでしょうか?この説はヒポクラテスの頃からありましたが、研究ではこの説は間違っているか、欠点があるということが示されています。あくびは実際には、普通の呼吸と比べると酸素吸入量が増加することはなく、少ないのです。
・あくびは体が脳の温度を調整する方法なのでしょうか?この説はあくびは脳を、ファンがコンピューターの中を冷やすように冷却するということを提唱しています。例えば爬虫類は、体温を保つためにあくびをします。ほとんどの爬虫類は体温を保つのに自然の温度に頼っていますから、あくびは素早い冷却を促進する方法かもしれません。これは汗をかかない動物にも効果を発揮するかもしれません。豚と犬は汗をかかないため、あくびをするでしょう。口と扁桃腺を外気にさらすと、たった10分の数度であっても頭を冷やすことができるのかもしれません。
・あくびは筋肉を伸ばす願望を満たすのでしょうか?
・あくびは緊張と関係しているのでしょうか?
・あくびは注意を喚起し続けるのでしょうか?いくつかの研究は、あくび、特に生理的なあくびは動物集団の警戒を保つ方法として発展したかもしれないということを提唱しています。逸話的な証拠で、あくびは人の緊張状態を上昇させるのを助けるということが提唱されています。あくびはたくさんの尖った歯を見せ付ける機会なので、実際にいくつかの生物種では攻撃的な動作とされています。

こうした説のうち絶対的な確証のあるものはひとつもなく、これらは単に理論的な氷山の一角です。現在、科学者によってはあくびは睡眠の欲求というよりも性的な魅力の印であると主張する人もいますが、私にはよく分かりません。

私たちはなぜあくびをするのか、なぜ犬、サルやその他の脊椎動物(不可解な例外であるキリンをのぞいて)が同様にあくびをするのか、ずっと分からないままかもしれません。おそらくキリンはあくびをして、私達がそれを単に観察していない(あるいはできない!)だけなのでしょう。そしておそらく、人間は違った理由で、違った時にあくびをするでしょう。できごとの結びつきがあくびを引き起こすのかもしれません。

では、最初の質問に戻りましょう。一生のうち、私たちは何回あくびをするでしょうか?答えは、約24万回です!

性欲をかきたてるあくびという概念が現れたのは、多くの性科学者が性交中にあくびをした人たちを診察したと言ってからでした。運動中や、妊娠中でさえ過剰なあくびが起こる事例があるとは聞いたことがありましたが、性交中については聞いたことがありませんでした。

グーグルで可愛くって印象的な、動物のあくびの写真を探すと面白いです。

さらにあくびについて知りたいのであれば、あくびに関する国際会議に出席することをお勧めします。今年、その創立総会が開かれました。会議の間、思うままにあくびをしましょう。それがどのような意味かはさておき。

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