不整脈

不整脈を引き起こす要因

心臓では、心臓壁に電流を流す細胞が自然のペースメーカーの役割を果たしています。この自然のペースメーカーは洞房結節(SA結節)と呼ばれ、右心房内壁にあります。

このSA結節は心臓全体の心拍数と鼓動の間隔を操っています。神経系の自律神経部の制御下で、意識的な制御ではなく、鼓動、腸運動、発汗、唾液の分泌や、それに似た機能のような身体機能の制御を担っています。

なので、自律神経部に影響を与える状況や物質は、SA結節にも影響を与えるのです。

SA結節で生成された電子インパルスは、特殊化した伝導組織を通って心房や心室に広がります。これによって心房と心室が正常に収縮することができます。持続的、あるいは断続的な不整脈は、これらの脈の生成、もしくは伝導において妨害があったために起きるものなのです。

不整脈の種類

・異所性拍動、別名期外収縮。これはSA結節以外の心臓部分で生成された拍動によって心臓が鼓動することです。心房で生成されたならば、上室性不整脈と呼ばれます。心室で生成されたならば、心室性不整脈と呼ばれます。カフェイン、喫煙、またどのような心臓疾患によっても生成される可能性があります。標準的な人に一般的で、患っていることに気付かなかったり、心臓がドキンとしただけのように感じたりすることがあります。
・心拍数が通常よりも遅い徐脈と、心拍数が通常よりも速い頻脈。
・心臓にたくさん存在する筋繊維の一つ一つが素早く、かつ不規則に震えることを細動と言います。細動によって心臓が機能するために不可欠な、効果的で規則的な収縮が維持できなくなります。細動の影響を受けた心臓の部位は、血液を拍出できなくなります。
・心臓ブロックは大抵、ゆっくりとした心拍数と関連付けられます。心臓ブロックとは、SA結節で生成される電子インパルスが役割りを果たせず、結果的に心臓での拍出が遅くなる状況です。

関連する危険因子

・潜伏している心臓疾患 例:冠動脈疾患や弁機能障害
・喫煙
・興奮誘発剤―外因的でも 例:カフェイン、内因的でも 例:甲状腺ホルモン
・老い
・肥満
・特定の薬物 例:テオフィリン

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